33歳になりました。今年はとてもすがすがしい気持ちで誕生日を迎えているなあと思います。
先日、鎌倉に行きました。昨年の夏も鎌倉へ小旅行へ行き、今年と同じ宿へ泊まり、同じお店に遊びに行きました。
その時ふと思い出したのです。去年はとても疲弊していたことを。去年の夏は「仕事のことなんて1mmも考えたくない」と逃げるように鎌倉へ足を運びました。でも今年はとても穏やかで。
働きすぎず週末はしっかり休み、家族との関係も良好で、朝起きて散歩してうさぎを愛でて仕事して夜はゆっくり眠り、落ち込んだ時や体調の波を少しフォローできるように。大事にしたいことの優先度が見えてきて、ルーティンが身につき、自分だけの生活のリズムが作れたのだと思います。
日々の生活が安定しているので、仕事もとても順調です。やりたいと思う仕事をご一緒する機会に恵まれまくり。本当に撮影もインタビューも楽しく、まだまだやりたいことは先にあるけれど、今、目の前にある仕事もとても愛しい。写真・文章・女の子・生活にまつわる様々なお仕事をさせてもらえて、光栄です。
5年前に写真を撮りはじめた頃から考えると、随分遠くに来たように思います。32歳は覚悟と小さな自信を持てたから、今を土台にして、一つひとつ積み重ねていった先に何が見えるのか楽しみ。きっと想像もできない未来にたどり着いている気がするの。
人が一度に持てるものはそんなに多くないと思っています。だから大事なものを見極めて、自分が心地よい規模感で仕事も生活もしていきたい。
大事なもの。それは日々の生活、穏やかな朝の散歩、フィルム撮影、とびきりテンションの上がる撮影、インタビュー、ラジオを聴きながらレタッチする時間、心が躍る新しい仕事、精神的にも金銭的にも自立していること、白いワンピース、指輪、気のおけない友人とのお酒、自然、海、休日のカフェラテ、読書。
地に足を着けて、写真と文章でこれからも。