クラウドファンディングが終わって7月頃から、ずっと写真集を作っている。今まさに佳境で、もうすぐ校了。どの写真を入れるか、どういうレイアウトにするか、タイトルを何にするのか、雰囲気をどうするのか、紙を何にするのか、ぜんぶぜんぶ周りの人の力を借りながら自分で一つひとつ決断してきた。きっと完成したら泣くと思う。そう思えるような写真集を作れる環境にいられて、本当にうれしい。WEBは簡単だ。写真をアップロードすれば、すぐに多くの方に見てもらえる準備が整う。でも私は紙が好きだ。原稿を作って、レイアウトして初校を確認して、修正して再校を確認して、責了するという途方もない作業と人の手がぎゅっと詰まった紙媒体が大好きだ。どれだけ時代遅れになろうとも、どれだけお金がかかろうとも、どんどん本や雑誌を買う人がいなくなろうとも、最後までわたしは紙にこだわり続けると思うし、そういう自分で良いと思っている。写真集を作るのは最高に幸せだ。