風呂場と散歩はアイデアの泉

私の仕事は写真と文にまつわるあれこれ。加えてもう一つ大切にしていることがあって、それは企画・提案すること。

雑誌『あわい』前田敦子の”月月”は自分で生み出した企画だし(もちろん多くの方の協力があってこそ)、新しい連載が始まる時、企画段階から声をかけてもらい、タイトルやトンマナを提案することもしばしば。

でも私は残念ながらアイデアマンじゃない。学生時代にアイデアを褒められたことなんぞ一度もないし、パソコンに向かってすぐ名案を思いつくこともない。だけど企画・提案は結構好き。じゃあどうしているのかというと、吸収して熟成させて風呂場か散歩でぽーん!

(唐突に文章が軽くなる不思議(笑)ブログ読者のみなさんはご存じかもしれませんが、結構な変人ですねー)

何か企画を出したいとき。まずはその分野や今自分が気になっているあれこれをぐんぐん吸収する。本、雑誌、展示、WEB、ふと見つけた町の看板や中吊り広告なども。

一通り吸収したら、一旦ふわっと忘れて脳内で熟成させる。同じことばかり考え続けても行き詰まるだけ。軽やかに忘れ、自然の中に身を置いたり、美味しいご飯食べたり、まあ普通に過ごす。

そして、そろそろアイデアを生み出したいなあとぼんやり意識を向けはじめる。するとお風呂場か散歩中にアイデアがぽーんと飛び出す。狙い目はすぐじゃなく、少し経った頃。お風呂も散歩も大体30分以上経つと、頭のごちゃごちゃが整理されるのか、アイデアがぽこぽこと湧いてくる。急いで紙に書き出す。

こんな感じで一昨日「こ、これは…!うまくいったら最高なやつ…!」という企画を思いつきました。うまくいったら「あの時のやつね」とニヤリしてもらえるとうれしいです。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊