時を重ねる働き方

7年前、フリーランスになった理由は色々あるけれど、振り返ると、組織で働くことが向いていなかった。

いいものを作っている自負があっても、上司からダメ出しされた途端に自信をなくす。先輩に企画をごっそり真似された苦い記憶もある(そういうことっていつまでも忘れないですね笑)。あの人はすごいけど自分はだめ、そんな比較も良くしていた。

一人になって、上から何かを言われたり、下の勢いに焦ることがなくなり、心が健やかになった。数年前はアシスタント募集もしていたけどやめた。結局、自分が苦手だった縦の関係性を作りそうだと思ったから。

私の仕事は単発が多い。1日のこともあれば、数ヶ月にわたることもあるけど、撮影して執筆して、仕事が終わったらそこで終わり。その軽さが好き。

でも、最近その先へ踏み出したくなってきた。

人と働くのが苦手だと思っていたのに。今、一緒に仕事している方々がすごく好きで、次の約束ができないことが切ない。人と働くといろいろなことが起きるけれど、いろいろを乗り越えた先に見えてくる表現や仕事があるような気がしている。

ビジネス的な観点でも、ただ撮影するだけじゃなく、チームの一員としてブランディングの根っこから入らせてもらって、どういう見せ方をすればいいか考えた方が結果的に届く表現になると思う。

ゆくゆくは写真と文スタジオ、のような形にもできたら。そんなことを最近考えている。