好きだから、苦手

わけもなく気分が落ち込む日がある。おそらくホルモンバランスの仕業なんだろうけれど。自分が何の力も持っていないような、まわりがキラキラして見えるような、そんな日。

Tokyo Art Book Fairが苦手だ(今週日曜日まで清澄白河の東京都現代美術館でやっているので、興味のある方ぜひ)。大好きで憧れている。だから苦手。

TABFが来ると「ああ、今年も出展できなかったな」って小さく後悔する。今年は一瞬出展するかどうか迷って、渋谷パルコでの月月展準備が忙しすぎて、そこまで至らなかった。

仕方ないのだけど、いつまでたっても出展側にまわれない自分がなんだか力不足な気がしてしまって。そんなこと、ないんだろうけどね。

”誰か”にならなくていい

1週間、仕事のペースを落として、自分と向き合っていた。

途切れなく仕事をしていると、本心を置き去りにしてしまう瞬間がある。私、この方向性でいいんだっけ?どういう写真撮りたいんだっけ?そういった小さなモヤモヤの積み重ねは、行動や表現の端々に現れてくる。

だから定期的に時間をとって、自分と向き合う。

仕事をガッツリ休むのが難しかったので、合間にひたすら考えていることや課題を書き出していった。書くことで、自分の本当が見えてくる。

今回、印象的だったのは「私は、私自身になっていきたい」という気持ちが出てきたことだった。薄々気づいていたことを、ようやく認めてあげられた感覚。

今までずっと「○○さんみたいになりたい」という目標を持っていた。○○さん、というのは時によって違うけど。

でも、当たり前だけど、私は○○さんではない。だからいつまで経っても○○さんになれない。そんな自分を小さく責めていた。「なんで、私はなれないんだろう」って。

違う、違う。私は、私の個性を濃くしていくことで、社会のためになっていきたい。人が生きる姿を、写真と文で届けることで、清々しくIt’s me!(私はわたし)として生きる人が増えていく。そういうこと。

誰かにならなくていい。私自身になっていけばいい。

そのために、私の作風で、私の内側から出てくる言葉で、表現していくこと。
そのために、このブログという場所を、ていねいに育てていきたい。

休むから、見える景色がある

渋谷PARCOで開催した「前田敦子の”月月”展」が終わり、少し落ち着いたのもつかの間、9月から忙しい日々が続いている。

一つひとつのお仕事が本当に楽しく、やりがいのあるものばかりで、いろんな所で撮ったり、いろんな人に話を聴いたり、子どもに会いたくて早朝の首都高を走破したり。笑 あっという間に10月も中旬だ。

毎年10月は仕事のペースを落とすようにしている。それは走り続けていると見えないもの、こぼれてしまうものがあるから。本当はやりたいこと、本当に大事にしたいこと…”本当”に光をあてるには、日常の傍らだとなかなか難しい。

だからちゃんと休む。仕事が一区切りつく明後日から1週間と少し。スローダウンして、今の自分と深く向き合う。その時間が来年からの自分をさらに深く強くさせてくれることを、私は知っている。

自然の力で、整える実践

出産を機に体質が変わる、とはよく聞く話だけど、例にもれず私も変化しているなあと感じる。喉が弱くなったし、風邪も引きやすくなったし、今、全力疾走とかできない。笑

だからこそ、自分を整える術を少しずつ体得している感がある。

先週、カフェで隣りに座っていた人の風邪をもらったようで、喉がイガイガしていた。病院に行ってもよかったけど、なんとなくセルフケアでどうにかできるかも?と思い、やってみたこと。

・タイムのハーブティーをちょこちょこ飲む
・寝る時は加湿器+マスク(ユーカリの精油を1滴垂らして)
・鼻水とたんはどんどん出す
・半身浴と冷え取り靴下で体をあっためる

そんなことを症状に合わせて1週間続けていたら、すっきり治癒した。すごく面白かったの、治癒の経過が手にとるように分かって。喉から鼻に移行して、鼻水とたんを出し切ったらすっぱり治った。

薬を飲むのも大事だけど、毎回薬で抑え込むのは抵抗がある。自分と向き合って、症状に合わせてセルフケアすることで、できることもある、と小さな気づきでした。

※写真は妊娠中に夫が撮ってくれたもの。千葉の海、意外ときれいなんだよな。

【Work】平井美葉さん(BEYOOOOONDS)撮影・インタビュー

平井美葉さん(BEYOOOOONDS)撮影・インタビューしました。

今はアイドル・平井美葉を生きる。理想と葛藤で揺れながら

連載タイトルは『私は、わたし』。七緒がその瞬間の彼女を写真と文で描写する
リアルドキュメンタリーです。今年のはじめに企画を提案し、ついに形になりました。

BEYOOOOONDSを好きになったのは妊娠中だったかな。底抜けに明るいパフォーマンスと前向きな歌詞にベッドに横たわりながら元気をもらっていた。

なんでこんなに苦しいんだろう。なんでこんなに悲しいんだろう。そんな日は必ずBEYOOOOONDSを観ます。

平井さんはアイドルにとどまらない表現力がありながら一方でアイドルであることもプロとして大切にしている。そして等身大がめっちゃかわいい。そんな”人間・平井美葉”が届くようにと願いながらつくりました。

ファンの人はもちろん、そうでない人にも届く何かを。と、いつも考えながら撮って書いている。だって人の生きざまって力があるから。遠く思える誰かの”人間”にふれることでみなさんが少しでも前に進むきっかけになれたら。

そして取材させていただく方にも『私はわたしでいいんだ」と思ってもらえたらうれしいな。

ちなみに好きな曲は「元年バンジージャンプ」「We Need a Name!」「こんなハズジャナカッター!」「英雄〜笑って!ショパン先輩〜」です。

今はアイドル・平井美葉を生きる。理想と葛藤で揺れながら