アイドルと育児は似ている

毎日「あ〜かわいい」「なんでこんなにかわいいんだろう」と連呼している。我が子かわいいって気持ちが体中に充満して抑えきれなくて「うおーーーーー今日もかわいいーーーーーー!」って家の中で叫んでいる。

で、ふとアイドルと子育ては似ていると思った。未完成な部分もあるけれど、そこも魅力で、応援して、成長していく。成長過程に勇気づけられたり、ハラハラしたりするうちにどっぷり沼に浸かっていく。

モデルの菊池亜希子さん(ハロヲタ)が「我が子は推し」と『へそまがり』で書いていて、前はふーんそうなのかなあって思っていたけど、今は大共感。常にそばに推しがいて、推しが笑ってくれて、推しを抱っこできる。そりゃ幸せなわけです。

人間の葛藤や成長を追体験させてもらえるところが私がアイドル好きな理由の一つ。我が子も同じ。これから葛藤や成長を近くで見守り、一喜一憂できるなんて最高だ。

だから私は子育てが大変と思うことがあんまりなくて、今日も明日もあさってもしあわせたのしいだいすき、なのかもしれない。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊

【Work】雑貨店『WOLK』撮影、インタビュー

昨年から連載を重ねている「ヒャッカのある暮らし」。今回は清澄白河の雑貨店『WOLK』の店主・豊村昭子さんを撮影、インタビューしました。

お店がオープンした当初から通っており、我が家のスタメン器の多くはWOLKで購入したものです。お店にあるものはどれもかわいくてほんのり渋い。だけどちゃーんと高揚感もある。そのセレクトが私も夫も好きで。

記事では地に足のついたセンスの秘訣と、豊村さんがおすすめするヒャッカについてご紹介しています。タイトルに書いたように、いいもの一個あるだけで、毎日は愛しくなっていく。そんな思いを込めて書きました&撮りました。

ぜひご覧ください。

いいもの一個あるだけで/「WOLK」豊村昭子さん

自然が導く、本当の気持ち

やりたいことを、やればいい。失敗もすると思うけど、大丈夫、きっとうまくいく。ぼんやりした灯台のような目標はあって、そのために努力もするけど、今ここを踊る。流されてもいい。

子を寝かせるために、1日1〜2時間は散歩している。朝、昼、夕。私が今住んでいる清澄白河は都内にしては緑が多く、たいてい頭上に緑が茂っている公園に足を運ぶ。周りに人がいないのを確認して、ひっそりマスクを外し、上を向く。

するとこんな景色が飛び込んでくる。私は15年前から「頭上に緑があると思考が研ぎ澄まされる」傾向があって(どんな傾向や、笑)、数分佇んでいるときに降ってきたのが冒頭の言葉。

なんか、ほんと、日々、余分なものにまみれて生きている。本当のことはとってもシンプル。自然の中に身を置くと、いつだって本当の気持ちが見えてくる。


前田敦子の”月月”
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ようやく、ようやく

2020年の年末に妊娠がわかってから、ずーっと思うように働けなかった。妊娠初期はつわり、安定期以降はおなかが大きく重くなって動きづらい。走るなんてもってのほか、臨月は30分動くだけで息も絶え絶え。

妊娠期間はそのまま『あわい』制作期間ともかぶっていたわけだけど、今思い返すと、なんだか思考回路もぼんやりしていたな…と思う。その曖昧さが『あわい』のあの独特な世界観につながっていたので、後悔はしていないけど。

で、最近のわたしはブログ読者さんはご存じの通り、ようやくようやくようやくーーーー!もとに戻ってきた感じがあるのだ。もとには戻らないか、アップデートした感じかな。走れる、動ける、一晩寝たら頭もクリア。4月から子は保育園に行く。

ああ、ようやく、ようやく。思い切り働ける、100%で働ける。妊娠前は当たり前だったことが、一度制限されたからかとってもうれしい。

もうすぐ35歳のわたしは、より自分に素直にみずみずしく本質的になっていく予定です。そんな自分から生まれる写真と文を通じて、みなさんが「自分自身」として生きるお手伝いができたらなと思っています。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊

「ありのまま」は怠慢じゃない

私が考える「ありのまま」について書いてみようと思う。

ありのまま、等身大、自己肯定、そんな言葉たちがメジャーになって、そういった状態であることの良さが広がっている気がする。私も「ありのままでいよう」って伝えるし、心から大事にしていること。

ただ「ありのままでいい」というのは、今の自分にあぐらをかくことではない。直したい欠点を見て見ぬ振りしたり、行動したいのにダラダラしている…そんな弱い自分を肯定する言葉ではないと思う。

子を見ていると、人間には「前に進みたい」という欲求がデフォルトで備わっているんだな〜と気付かされる。何も教えていないのに、ころんと寝返りし、前へ前へと進もうとする。

私が考える「ありのまま」とは。ちょっと長くなっちゃうけど…

今の自分の弱さも強さも受け止めて
変えたい部分は変えていく勇気を持ち、努力していること

今はそんなふうに捉えている。これからも考え続ける大切なテーマだけど、現時点での考えを書き残してみました。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊