日々の粒子1

3/26
玄関前のスノードロップが咲き、レンギョウも。椿は満開、梅は新緑、白木蘭はもうすぐ終わり。シジュウカラとウグイス合唱団。保育園終わり、子と月桂樹をちぎってかぐ。チューリップのちいさな蕾が出てきて、小躍り。花韮を空き瓶に飾る。

3/27
薮椿がすき。たおやかで。つつましくて。庭の木蓮が花びらを見せた、山を見上げたら山桜。早く息子をお迎えに行って、たんぽぽを一緒に眺めよう。

3/28
朝から山で鳥たちが囀りまくりで、目覚めてしまうほど。生き物にとって春は喜び。雨上がり、木蓮が姿を表し、モッコウバラが芽吹きはじめた。棘が嫌で去年抜いたのに…生命力。春は黄色と紫。菜の花とすみれ。

3/29
霧雨降り頻る中、椿を剪定して、飾る。ダイニングにはスノードロップ。ほわんほわん。春は白い花。芽吹くから、人の体も症状が出てゆく。人は自然だから、当たり前。不調は喜びなのかもと思う。

3/30
直売所で、キャベツ100円、大きなブロッコリー100円。手で持って帰るのもいつものこと。

3/31
庭から積んだスノードロップ、まだ健在。強いなあ。橙の実がなくなり、ヒヨドリはすっかり姿を表さなくなった。横着さが可愛い。

4/1
息子が道傍で積んだカラスノエンドウ、パンジーを空瓶に生けた。やわらかな小さな花たちで食卓を彩る。小雨だったからジャンパーとフードだけかぶってコンビニへ。メガネについたキラキラが玉ボケみたいで。

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言葉でつづる、暮らしの断片。

光と緑と家で暮らす中で、毎日…もっというと、朝昼晩でもくるくる変わる自然の喜びがあふれんばかり。でも一つひとつは、翌日には忘れてしまう小さきものもの。

季節に心ときめかせる、ぐりとぐらのような日々を残したい🔴🔵

その思いは1年経ってたしかになり「日々の粒子」と名付けました。

高山なおみさんの食卓のように、私は自然とともにある喜びがあります。人は本来、自然の一部。自然に目を向けることから始めれば、きっと心地よい方へと進んでいく。

【Work】天然生活web短期連載

天然生活WEBで短期連載が始まりました。

タイトルは「鎌倉山からのセルフケア便り」。

鎌倉山の麓に佇む「光と緑の家」に暮らしてもうすぐ1年。導かれるように移り住んだ家に、自然の美しさ、季節のうつろい、手仕事の愛しさ…数え切れない豊かさをもらっています。

連載では、暮らしの風景を交えながら、かんたんに真似できるセルフケアを紹介していきます。

【vol.1】「モヤモヤ」を「希望」に。3ステップで“毎日が変わる”ジャーナリング習慣
【vol.2】「食の不安」をすこやかな「安堵」に変える、ちいさな3つのルール
【vol.3】「朝・昼・晩」自然の恵みで、冬のすこやか習慣。心も体もぽかぽか
【vol.4】冬の不調がラクになった「ハーブティー」3選。心身を軽やかにする、おすすめブレンド。
【vol.5】春の始まりの“ゆらぎ”を、1滴ですこやかに。今日から活かせる「精油」の簡単ケア3選

2024.12.16

子どもが体調を崩しており

やむなく朝早くからスタバで仕事

玄関の引き戸をガラガラと開けて

ふと

「いってきまーす!」

と、朝ごはん中の食卓に言ってみた

当たり前のように

「いってらっしゃーい!」

ふたりの声が重なり、聴こえてきた

私たちは今日。家族になった

2024.12.4

朝、どっぷーんと布団に乗ってきて

2階の窓から庭を眺めて

「ねえ つばきのおはなが さいてるよ!」

保育園の帰り道。

自転車をゆるゆる漕ぐ後ろで、夜空を見上げながら

「いつかいっしょに おほしさまにのろうね」

ぷるっぷるでつやっつやの感受性を浴びながら

わたしも子どもに還る気持ち

常識や決まりごと、目標や向上心と、遠く離れた

のびやかに、深呼吸できる

2024.12.2

居場所を変えたら、何か見つかるはず。そんな想いで、この秋はいつもより多く旅に出た。山梨、盛岡、松本。でも、気づいたこと。

それは今の場所で、十分満ちているということだった。

Essential is inside.
大切なものは、いつだって自分の中にある
内なる「ほんとう」に目を向け、安堵に満ちていく
すると「私はわたし」と清々しく前に進むことにつながっていく

誰かのまなざしや大きな声が正解になりつつある社会だからこそ。大切は、自分自身。そのことを、写真と文を軸に、ラジオ「セルフケアジャーニー」や光と緑の家It’s me!などさまざまなアプローチで届けていこう。

今、大切にしているものをぴかぴか磨くことを、ここでやっていこう。

小さくても、ほんとうのものを。
小さくても、やさしさに満ちた社会を。