大切なことは簡単な言葉で

子どもが生まれたことで”家族”への興味が高まっている私。先日、夫とファミリークレドを作った。クレドとは信条・指針のこと。仕事では当たり前にある目標を家庭においても明文化した方が、ものを買う時でもけんかしたときでもぶれないだろうと思って。

わが家のクレドは話し合った結果「みんなの心身が健やか」「夫婦仲良し」に決定。え、めちゃ普通のこと言ってるやん、小学生でも作れるわって思ったけれど、やっぱりここに行き着いて。全員(私・夫・子ども・うさぎ)の心と体が健やかであることが大事だし、さまざまな決定権がある私たち夫婦が仲良しであることが大事。

文を書くことを仕事にしているからか、つい見栄えが良かったり、難解な言葉を使ってしまいがち。だけど本当に大切なことって誰でも分かる言葉で言い表せられるんだ。みなさんのファミリークレドは何ですか?


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

お金じゃはかれない

ちょうど2年前、文筆家・小川奈緒さんとイラストレーター・小池髙弘さんのご自宅に伺った。「SIGLASS」という老眼鏡の撮影モデルをお願いしたご縁でお邪魔させてもらったのだけど、その時聞かせてもらった話がずっと自分の中に残っていた。

「お金も大事だけど、お金ではかれない喜びもあるよ」

当時、子どもを持つことについて少し考え始めた頃。でも仕事が好きで好きで、大好きな仕事をしながら子どもと過ごすってどうすればいいんだろう?収入は減るの?とか気になっていろいろ質問していて。一時的に収入が減ることはあるかもしれない、と前置きした上で、この言葉をかけてくれた。

当時は「そういうものなのか」と受け止めつつ、でも達観した方の言葉というか、自分がそう考えられる日は来ないような気がしていた。

今日の夕方。子どもが「あー」とか「うー」とか話すようになったから、膝の上に乗せて「あーうー」とか反応していた時「これだけ幸せならもう大丈夫」とこみ上げるものがあった。まっすぐ私を見て、きゃっきゃ笑う子どもを見て、胸の奥の愛しさゲージが爆発しそうになった。

独立してから自分の頑張りを収入で確認してきた節がある。現代を生きるために、お金はあった方がいい。なくていい、なんて言い切れない、もちろん。

だけどお金では全くはかれない喜びが目の前に生まれた。お金持ちとか誰が優れているとか、そういうこととは無関係にある生命のよろこび。結局いつもこの結論に行き着くんだけど、子どもが生まれてきて、一緒に過ごせて、ただただうれしい。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

役割が増えるよろこび

今日は雨ですね。私が子どもを積極的に欲しがらなかった理由に「自分の人生を謳歌したい」という思いがあります。私の人生は私のもの、持っているリソース(時間やもの、お金など)はすべて自分に還元したいと思っていました。こうやって書くと傲慢…!

でも、いざ子どもが生まれて、毎日が何倍も楽しくなったし、未来が何倍も楽しみになりました。個としての人生に”母”という役割が加わることは「THE・自己犠牲」という印象が強かったけれど、違いました。

子どもとの生活で学びがたくさんあるし(たとえば子が手を発見して人間の発達を追体験できる、見学に行った時の保育園の先生の素晴らしさ)、微笑みかけたらにたーって笑ってくれる…そんなシンプルなコミュニケーションが大切なんだって気づけたり。

女、妻、母。女性にはいくつもの役割があるとよく耳にします。役割が増えることは一つひとつが窮屈になっていくことだと思っていたけれど、役割が増えることは自身のパワーが拡張していくことだと実感しています。私は母になれてとってもうれしい。たとえ仕事部屋がすっきり片付かなくても。笑


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

カウンセリングで自分を知る

先日、思い立ってカウンセリングを受けてみた。きっかけは自身の内面と向き合う中で、どうしても自分だけじゃ解決できないモヤモヤ感があったこと。

都内マンションの小さな一室でひたすら話を聞いてもらって、モヤモヤに道筋をつけてもらったら、私は他人の目や評価を気にする傾向が強く、その結果、自分を信じきれないという結論に着地した。

えー!私、人の目とか気にせず、自由に生きていると思ったけれど。自分のことも結構好きな方だと思っていたけれど。たしかに何かする時「誰かに批判されたらどうしよう」とか「こんなんじゃ人に認められない」とか他人視点が脳裏によぎる瞬間がある。

カウンセラーさんに「私はいつも一番を取れないんです。○○大学に入れなかったし、○○出版社にも入れなかったし」と話したら「じゃあ○○大学に入って、○○に入れたら生きやすくなりますか?」と聞かれて、言葉に詰まった。たとえ理想の道を歩めていても、結局ないものねだりする自分を容易に想像できた。

上を見るとキリがない。今までは「もっと上を、もっと上を」と”欠乏感”をバネに動いていた気がする。それも悪くないんだろうけど、今の自分にある程度満足した上で、ピュアな喜びとかわくわくを原動力にして動きたい。

そうあるためにどうすればいいのか?セルフケアとかセルフラブとかそういう所が鍵になってくる気がしていて。さまざまな本を読んだり、実験して研究中です。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

小さな不調は植物の出番

おとといの夜、なんだか喉がイガイガするなあ…と思って、でもケアするのも面倒で(ずぼらなんですよね…)そのまま眠ってしまった。すると夜中、喉の不快感で目が覚めてしまって「あ、風邪の予兆かも」と。

昔だったらその段階で薬を飲んだかもしれないけれど、ここ1〜2年の私には植物療法という知恵がある。ユーカリの精油を1滴垂らした水でうがいをして、マスクをして眠り、翌朝はエルダーフラワーとエキナセアをブレンドして濃いめに入れたハーブティーを500ml飲んだら夕方にはすっかり良くなった。

病院に行くほどじゃない。だけどこのまま放っておくとなんだか危ないかも?そんな不調に植物はよく効く。薬を使うことは全く悪いことじゃないけれど、どんな成分が入っているかよくわからない錠剤をただ飲むんじゃなくて、効果・効能を理解した上で使えるのは、自分の心身に責任を持てているようでうれしい。

これからも自分や家族の身を持って、学びを深めていきたい。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版