【Work】NEXTWEEKEND連載

NEXTWEEKENDで新しい連載を担当させてもらうことになりました。タイトルは「ふたりのこと」。いろんな夫婦にお話を聞かせてもらい、正解のない夫婦の形を紐解いていく連載です。

去年、個人的に夫婦関係で色々と考えることがあったので、このお話をいただいた時うれしかったし、ご縁を感じます。

連載の冒頭にはこんな文章を書きました。

夫婦って何でしょう。異なる人生を歩んできたふたりが一本道を歩んでいくなんてロマンチックだけど、実際は日々の地道な積み重ね。ケンカしてすべて嫌になる日もあるけれどなんだかんだ一緒にいたい。そんな不思議な間柄。価値観が変わりゆく今、夫婦のあり方にも正解はないはず。大切なのはふたりの最適解を見つけ、日々アップデートしていくこと。

https://nextweekend.jp/70399/

結婚して6年、感じたことをそのまま書いています(笑)でもそういうことなんですよね、結局、最適解を見つけてアップデートしていくことが大事なのだと感じています。

初回はNEXTWEEKEND編集長の村上萌さん&都倉賢さんご夫婦です。いつも楽しそうなふたりに憧れる人も多いと思います。だからあまり綺麗事だけじゃなく、リアルな話を聞かせてもらいました。そしてそのまま書かせてもらっています。家事の分担や、夫婦のノリ、最後の下りもそのまんま。

撮影ができないという状況はあったけれど、結果的に家族で撮りあっていただいた写真はものすごく素敵で…!写真を眺めるだけでも癒やされるし、読めば役にも立つという記事になれたのかな…と思っています。

ぜひ読んでみてください。

「こまめに今を共有するから家も仕事も未来もふたりごと化できる」都倉賢・村上萌の愛しいルール

【Work】書籍『ダブルローカル』

昨月発売された書籍『ダブルローカル』で、少しだけ写真を添えさせてもらいました。この本について書こう書こう、と思っていたのに筆を執るのが遅くなってしまいました。なんだか想いが色々とあって。

この本は清澄白河の「gift_lab GALAGE」と新潟十日町市にある「山ノ家」をどちらも拠点とし、行き来するライフスタイルを送るgift_の後藤さんと池田さんが「ダブルローカルとは」と模索しながら進んだり、問い続ける様子をトークイベント形式で解き明かしたり考えたりする様子をそのまま残している本です。一瞬「?」となる感じがまさにこの本。

私は数年前(まだ公務員だった頃)、gift_lab GALAGEができた時に少しお店に行くようになり、小屋バーやそれ以外のイベントにもちょこちょこ参加していました。後藤さんと池田さんはすごく不思議な方です。不思議という言葉で形容するのも難しいくらい。開いていて閉じている、閉じていて開いている。

この本のベースとなったトークイベントにも何度か足を運びましたが、あの曖昧な空気感をどう本にするんだろう…これは編集の方はさぞ大変なのでは…と勝手に感じていました。明確な結論がないし、そもそも出そうともしていない…。

ただ、私はふたりの生き方(というとカッコつけ過ぎかな…佇まい)が好きで。すごいなあと思うんです。それはエイリアンのままであるということ。積極的に馴染もうとしてその場に行くわけではないけれど、でも自分たちのできる方法で自然とすうっと馴染んでいく。変わらぬこともあるし、変わることもある。考えて踏みとどまることもあるし、直感で進むこともある。

なんだかそういう背中を見せてくれる…先輩がいることにすごく力をもらえるのです。この本には正解は書いてないけれど、やわらかい生き様が載っている気がします。

本当にささやかな写真を添えさせてもらってます。普段、悔しいからこういうことはあまり言わないのですが、巻末の林雅之さんの写真がものすごく良かったです…!!!ぜひ書店で、と積極的に言えない今が切ないのですが、下記からお取り寄せし、読んでみてください。

お金ってたくさん稼いだ方が良いの?

「お金ってそんなに稼いだ方が良いのかな?」という気持ちが去年からずっとあった。2019年の売上はざっくり500万円、月換算で約40万。過去2年と比較すると一番高くて、その分撮影も執筆もたくさんした。

だけど、どこかで自分が疲弊していくような…擦り切れていく感覚があって。2020年の頭、税理士さんに「今年は去年ほど稼がないようにしたいです」と話したのを覚えている。

でも本当にそれで良いの?売上は上げた方が良いんじゃない?だってお金を稼いでいた方がカッコいいし、なんかいいじゃん。そんなもやっとした気持ちを抱えていた。

今日『ほどよい量をつくる』(甲斐かおり著)を読んだ。コロナウイルスのことがあって「売上を上げる続けるって本当に正解なのかな?」とまた思い始めて、Amazonでポチった。

そこには私と同じような気持ちを抱えて、お金だけを目標にしていない企業や個人の取り組みが紹介されていた。生産量を減らしブランド価値を高めることで価格を上乗せした結果、心地よい売上を達成している作り手、や、商品の届け方を変えて今までにない層の方から支持されているブランドなどの事例がたくさん載っていた。たとえば京都の佰食屋、パンと日用品の店わざわざ、Minimalなど。

なんか、もう本当にそうなんだと思った。自分の気持ちを代弁してかつ行動している先人の皆さんに「ありがとう…!」とハグしたくなった…。売上を目的としている企業も大事(そりゃ当たり前)。でも私個人が売上右肩上がりを目指し続ける必要はないんじゃないかって。

それは仕事をしないとか、ギャランティーが安くていい、成長しなくていい、とかそういうことではない。私はきちんと仕事をしていたいし、ビジネスの対価はちゃんといただきたい(本当に精一杯撮影したり執筆したりしているからその対価がもらえないのはありえないぜ!)。新しい仕事や表現にもチャレンジしていきたい。

でもこれから1,000万円稼ぎたいか?と聞かれると首を傾げてしまう(気持ちが変わりやすい方なので来年は稼ぎたいと思っているかもしれないけれど…)。

数少ない知り合いのカメラマンは生活を犠牲にして仕事に邁進している人も多くて、そういう人に影響されてきたけど、やっぱり仕事に追われて生活がおざなりになるのは嫌だし、休みはちゃんと休みたい。一つひとつの仕事に心を込めてご一緒したいから、大量の仕事は受けられない。誰のために撮っているか書いているか分からない仕事はできない。

お金稼いでるなんてかっこいい!忙しそうで売れっ子でかっこいい!と思われたい気持ちがなくなったわけではないけれど、そこだけじゃない価値があると思う。

・心地良いと思う金額を稼ぐ(それは生活とともに毎年見直していく)。
・心地よいと思えるクライアントと仕事をする。

売上だけを目標にしないというのは分かりやすい数字に頼らないということ。だから自分でやりがいを生み出す必要はあるし「生活も仕事も大事に」なんて実際はものすごく大変だということは現在進行系で痛感しているので、そこも工夫が大事。

フリーランス4年目のわたしは、心地よさを自分の一つの軸にしよう。そう決めたらすごく楽になりました。

家族と一緒にいたいから引越しました。

春ははじまりの季節。代々木公園のアトリエを閉め、自宅を引っ越し、自宅兼アトリエとしてスタートしました。この結論に至るまで何度も考え、悩んで、逡巡して、でも最後は結局直感だったな。

昨春、アトリエを代々木公園に構えて仕事の拠点を移しました。もともと1〜2年限定でと考えており、どんな仕事やライフスタイルが自分に合っているのか模索する1年でした。

代々木公園の生活はものすごく楽しかったです。人も町も風通しが良く、洗練された空気感、徒歩15分圏内においしいパン屋も自然食品屋さんもカフェもたくさんあって、行きつけのお店もできたし、仲良くなれた人もいます。家賃という固定費が発生することは挑戦でもあったけれど、それ以上に仕事の幅がぐんと広がったため、気持ち的にも金銭的にもこれからもアトリエを持ち続けることはできました。

じゃあなぜこういう結論に至ったのか。さまざまな理由が混じり合っているのですが、一番は家族との生活を土台に置きたいという気持ちが強くなったことです。

大きなきっかけとなったのはペットの死です。今年1月、20年以上飼っていた亀が突然亡くなり「もっと一緒にいてできることがあったんじゃないか…」と後悔が募りました。代々木で仕事をしている時間は必然的にペットと離れることになり、寂しい思いをさせてしまう。我が家にはうさぎがいるので、この子にもうそんな思いをさせたくない…。これが一番のきっかけです。

また、1年前と比べて家族に対する気持ちも変化していきました。それは大きな変化ではなくグラデーションのように小さなものが積み重なっていった結果、マイナスがプラスに転じたような感じ。

今までは仕事が大優先で夫との関係性や生活は正直二の次(ごめんなさい)。同世代で家を買ったり、子どもを産む人はたくさんいたけれど、どこか他人事でした。でもいろんなことがあって、ようやく二人で生きていこうと思えて。そうするともっと家族を大事にしながらどこまで意欲的に仕事に励めるか、挑戦していきたいと思うようになりました。結婚6年目でようやくといった感じです(笑)

日々の生活から表現が生まれ、表現と生活がゆるやかに混じり合っていく。そんな暮らしを目指しています。これは雑誌『nice things.』で取材した方の影響を色濃く受けています。自宅とアトリエが同じ場にあって、相互にいい影響を与えあっている…そんな方々の仕事ぶりを目にして、生活と仕事が混じり合う場を持つことを受け入れられるようになりました。

場所は清澄白河です。正直、今回は清澄白河には全くこだわっていなくて、代々木公園でも探していたけれど、なんともブラボー!な物件がすぐ見つかったのでその場で決めました。レンガ造りで落ち着いた外観、アトリエと住居スペースをふわりと区切れる理想の間取り、広いバルコニー、公園と美術館とカフェがすぐそばにある最高の場所です。

独立して1年ごとに自分の環境がぐんぐん変わっていきます。違和感を覚えるとその都度向き合って、自分の心に正直になって、行動している。それが良いことなのかそうでないのか分からないのですが、素直に生きる自分は好きです。

家族と一緒にいたいと思い引っ越したら夫も完全リモートワークになったので、ずっと一緒にいます。夫と私とうさぎと。図らずも…だけどうれしい。

打ち合わせやワークショップもできそう。近くに大きな公園があるのでここを拠点にした撮影もウェルカムです。色んなことが落ち着いたら皆さん、ぜひ遊びにいらしてください〜!自分の生活も表現として、これからもステップアップしていきたいです。