傷に気づくこと

1ヶ月くらいひたすら自分と向き合っています。「私は何が好き?何をしたい?どうありたい?」など自分の心の奥に問いかけて、本心を導き出していく作業。

骨の折れる作業ではあるものの、自分について理解が深まり、生きやすくなるし、目標が明確になるので3年間、毎年続けています。方法やどんなことが得られるかはまた別途書こうと思っていて、今日は「傷に気づくこと」について。

自分と向き合っていると”自分”に対する繊細度が上がっているのか普段は見ないふりをしたり、感じにくい小さな傷を掬い取れることがあります。私はコミュニケーションがうまくとれない…具体的には返信が来ないことがとても苦手なのですが、まさにそれが起きていて傷ついていたことに今日気づいた。で、少し涙が出た。

返信が来ないなんて些細なこと。ということを頭では理解しているけれど、心は傷ついていた。傷ついているということに気づき、涙を流したあと、少し気持ちが軽くなった。私、傷ついているんだ、傷ついて良いんだと受容できたんだと思います。

大人になると、傷ついたり、涙を流したり、悲しんだり、悔しがったり。そういった負の感情を人前のみならず自分の前で出すことすらはばかられる気がします。それで知らないふりしたり、見て見ぬ振りしたりして、積もり積もって。

でも感情に善悪はないし、さすがに人前でいきなり泣き出したらびっくりされちゃうけれど、自分の前なら素直になって良いのかな。負の感情こそ気づいてあげられたら”私”はきっとうれしい。そんなことを思った日曜の夜。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版