連載「写真家が一冊の“何か”をつくるまで」完

2020年初夏、私はモヤモヤしていた。好きを仕事にしているのに、たどり着けない場所がある。そこに行くのに何が必要かわからないけれど、まずは自分の表現を一冊の形にしようと決めた。

制作過程や葛藤をありのまま公開したら、きっと参考にしてもらえると息巻き、haconiwaさんに連載企画を持ち込んだ。一冊の”何か”は「あわい」という雑誌になり、発行から1年が経った。

写真家が一冊の”何か”をつくるまで」最終回を執筆しました。1年越しになったのにはわけがあって。それは実際作った後どうなったか、売上などもシェアしようと思っていたから。

ものづくりって、当たり前だけど、つくって終わりじゃない。
つくって、届いて、なんぼだと、最近つくづく思う。

私には、残念ながら、”広く”届ける力がまだ足りない。そこが課題であり、伸びしろでもある。深くずしんと届けるのは得意な気がするのだけど。

楽しいことも大変なことも、ありのまま書いた2年間。クライアントワークに限界感じてるとか、原価への葛藤とか赤裸々に書いたなあ(笑)連載を通じて「私も何かできるかも」と思ってもらえたら、本望です。ぜひ読んでください。

忠地七緒の「写真家が一冊の“何か”をつくるまで」最終回
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