本日朝、台湾撮影の写真集、責了しました。撮影前も撮影後も多くの方に応援していただいた写真集、皆さんにお届けできるのが楽しみです。個人出版ではありますが、デザインも紙も印刷も全てこだわっています。ZINEのようにラフに作ることも考えましたが、一冊目の写真集はあえて真正面から正統派として作りました。きっと書店に置いていても、他の写真集と比較して遜色ないと思います。置いていただく本屋もどこでも良いってわけじゃないから、本当に読者の方に届けられる本屋さんを厳選して置いてもらおうかと思っています。作って終わりではなく、皆さんに届ける所までがわたしの仕事。
写真集を作ることで学んだことは数多くあり、まだ印刷は終わっていないので気は抜けないのですが、一番は「写真を撮るとはなんぞや」ということでした。写真って撮ってSNSに上げて終わりじゃない。プリントしたり本にすることで見えてくる、写真の魅力…それはSNSに上げて満足していたときとはまるで違う写真との向き合い方でした。何千枚の写真の中から数十枚に絞る過程、その数十枚をどういうレイアウトで見せていくかの構成、本の大きさに合わせてトリミングすること…。一枚一枚の写真とこんなに長く向き合ったのは初めてかもしれません。
来年2月には表参道ヒルズROCKETでの写真展も控えています。きっとまた、写真集と同じように格闘するのでしょう。格闘した先に何が見えるのか。本当に楽しみです。