わたしは わたしの人生を 歩んでいこう!

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■2017年も残り2日。

独立からもう1年経つだなんて信じられません。色んなことがあったなぁと思います。仕事のアテやコネクションなどもほとんどなく独立した1月。2〜4月は幸運にも雑誌の撮影、執筆に携わることができ『LaLa Begin』2017年6・7号では表紙撮影+カメラ特集(17ページ分!)を担当させていただきました。3月は『OZ magazine PLUS』の特集に掲載。5月はモデルの赤坂由梨さんと台湾で作品制作、6月は写真集制作と写真展開催に向けてクラウドファンディングに挑戦し、パトロン136名・891,000円(達成率148%)という応援をいただくことができました。夏から秋にかけては新規のお仕事も多く、毎日のように撮影する日々。11月は雑誌編集者とのトークイベントを清澄白河のリトルトーキョーで開催し、雑誌『OZ magazine』『LaLa Begin』『nice things.』の編集者と読者をつなぐイベンを企画(大盛況!)。そして12月に初めての写真集を出版、代官山蔦屋書店をはじめ、長野・京都・大阪と書店営業(&納品)をしたのも良い思い出です。

■2017年を通じて、気づいたことが3つあります。

一つ目は人とのつながりの大切さ。今年は「人を巻き込む」ことを積極的にしようと決めていました。1人でできることは限られていて、みんなの得意分野を集めて一つの目標に向けて進んだ方がきっと良いものを作れると思ったから。その筆頭が台湾での撮影やクラウドファンディング。そしてエディターズトークや書店営業。人を巻き込むことで自分のマネジメント能力の無さや人に気持ちよく動いてもらうことの難しさを痛感し、反省もたくさんありましたが、気付きました。誰かを巻き込むと、その人とのつながりがグンと深くなるんです。特に台湾での撮影をきっかけにご縁をいただいた方は数え切れません。モデルの赤坂由梨さん、スタイリストの谷川夢佳さんを筆頭に、プロジェクトを応援して下さった方、気にかけて下さった方、写真集を手に取って下さった方やお店に置いて下さる書店員の皆さんなどなど。きっとこれからもこの撮影を起点に広がるご縁がたくさんあると思います。思いつきで始めた撮影プロジェクトが周りの方のおかげで大きく育っていること、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして仕事をしていく上でも人とのつながりの有り難さを実感しました。2017年、ありがたいことにほぼ途切れることなくお仕事をさせていただきました。どうしてもお仕事をしたい企業様にご相談に伺うこともあれば、以前お仕事をした企業様から継続してお仕事をいただいたり、そこから別の担当者様をご紹介いただいたりと形は様々でしたが、撮影や撮影×執筆という得意を生かして世の役に立てる機会をいただけたこと、本当に感謝しています。

二つ目は紙媒体がやっぱり大好きということ。小さな頃から本が好きで、新卒で出版社に入社して。今年は雑誌のお仕事をさせていただいたり、雑誌に掲載してもらったりしたこともそうですが、写真集を制作したことが大きいかもしれません。WEBは簡単です。写真をアップロードすれば、すぐに多くの方に見てもらえる準備が整います。でも私は紙が好き。原稿を作って、レイアウトして初校を確認して、修正して再校を確認して、責了するという途方もない作業と人の手がぎゅっと詰まった紙媒体が大好きだと改めて実感しました。どれだけ時代遅れになろうとも、どれだけお金がかかろうとも、どんどん本や雑誌を買う人がいなくなろうとも、最後までわたしは紙にこだわり続けると思うし、そういう自分で良いと思っています。

三つ目は私はわたしの人生を歩んでいこうということ。12月に入るまでずっとずっとずっとずっと悩んでいました。写真家さんにきちんとアシスタントについたこともないし、スタジオ経験もほとんどない。一般的なフォトグラファー像からは離れている自分の経歴を恥ずかしく思っていました。笑われるんだろうなと思っていました。「なぜ写真系の大学に入学しなかったのだろう」「なぜ写真家のアシスタントにつくという選択肢を選べなかったのだろう」自問自答した回数は数え切れません、本当に。でも12月、写真集のお届けで全国各地を回って、色んな人と話をしている内にふっと気づいたんです。「確かに一般的なフォトグラファーにはなれないかもしれない。でも私には雑誌の編集をしていたという編集スキルと、原稿を書けるという執筆スキルがある。だから撮って書くという自分の強みを生かしていけば良いんだ」と。

「独立当初から撮って書ける」という強みを意識はしていたものの、一般的なフォトグラファー像にこだわりすぎて、書くことを辞めようかと悩んだ時期もあったんです。でも腑に落ちて、これからやっていきたいことがすごく明確になりました。大げさだと言われるかもしれませんが、人生をかけてやっていきたいことが30歳にしてようやく固まったんです。

■見つけた3つの軸

  • 私は、女性のありのままの魅力を撮って届けることに生きがいを感じます。
  • 私は、インタビューの撮影と執筆をし、人の想いを丸ごと届けることに生きがいを感じます。
  • 私は、日々の暮らしを大切にしながら仕事も充実していることに幸せを感じます。

飾らない自然体なありのままの魅力を届けるという点で、女性の撮影もインタビュー撮影+執筆も私にとっては同じ気持ちでできること。そして飾らず自然体な自分でいたいから、日々の生活を大切にすることも譲れません。

この3つの軸を元に、2018年もその先もずーっと世の中に自分を役立たせていきたいです。

今年も本当にお世話になりました。来年もいい一年にしましょうね。