昨月発売された書籍『ダブルローカル』で、少しだけ写真を添えさせてもらいました。この本について書こう書こう、と思っていたのに筆を執るのが遅くなってしまいました。なんだか想いが色々とあって。
この本は清澄白河の「gift_lab GALAGE」と新潟十日町市にある「山ノ家」をどちらも拠点とし、行き来するライフスタイルを送るgift_の後藤さんと池田さんが「ダブルローカルとは」と模索しながら進んだり、問い続ける様子をトークイベント形式で解き明かしたり考えたりする様子をそのまま残している本です。一瞬「?」となる感じがまさにこの本。
私は数年前(まだ公務員だった頃)、gift_lab GALAGEができた時に少しお店に行くようになり、小屋バーやそれ以外のイベントにもちょこちょこ参加していました。後藤さんと池田さんはすごく不思議な方です。不思議という言葉で形容するのも難しいくらい。開いていて閉じている、閉じていて開いている。
この本のベースとなったトークイベントにも何度か足を運びましたが、あの曖昧な空気感をどう本にするんだろう…これは編集の方はさぞ大変なのでは…と勝手に感じていました。明確な結論がないし、そもそも出そうともしていない…。
ただ、私はふたりの生き方(というとカッコつけ過ぎかな…佇まい)が好きで。すごいなあと思うんです。それはエイリアンのままであるということ。積極的に馴染もうとしてその場に行くわけではないけれど、でも自分たちのできる方法で自然とすうっと馴染んでいく。変わらぬこともあるし、変わることもある。考えて踏みとどまることもあるし、直感で進むこともある。
なんだかそういう背中を見せてくれる…先輩がいることにすごく力をもらえるのです。この本には正解は書いてないけれど、やわらかい生き様が載っている気がします。
本当にささやかな写真を添えさせてもらってます。普段、悔しいからこういうことはあまり言わないのですが、巻末の林雅之さんの写真がものすごく良かったです…!!!ぜひ書店で、と積極的に言えない今が切ないのですが、下記からお取り寄せし、読んでみてください。