手と脳をつかう

つい数日前、奄美大島に行ってきた。ここ数年はほぼ毎年行っていて、ずっと惹かれ続けている。観光はせず、海が見える宿に泊まってのんびり自分と向き合うのがいつものこと。

自然に囲まれて向き合う中で、感覚がひらき、いろんな目標や叶えたいことが出てくる。その中の一つ「パソコンへの依存を減らし、手と脳みそを使いたい」。

何か考える時、原稿を書く時、写真をセレクトする時。便利だからすぐ検索したり、すぐwordに書き出したり、画面上で写真を構成する。

でも本当はわかってる。検索する前にまず自分で考えてみた方が思いもよらぬアイデアが出てくること。紙にプロットを書き出してからパソコンに向かった方がいい原稿が書けること。写真をプリントして机の上で色味を見て順番を決めた方が完成度が高いこと。

急いでいるから、とか、まあどうにかなるでしょ、みたいな感覚で無意識にパソコンに向かっていた癖を少しずつ減らし、原始的に手を動かしたり、脳をぎゅーぎゅーになるまで考えてみたい。

小さなことだけど、今年心がけたいこと。みなさんの今年の目標は何ですか?


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊