私でも、つくれる

あんまり公に言うことでもないけれど、料理が苦手。実は結婚してから7年間、我が家の料理担当は基本的に夫。夫が料理好きなこともあり、また在宅勤務や育休中で時間があったことで、今まではなんとかそれで回ってきた。

という話をすると「えー!うらやましい!」とか「旦那さん最高だね」と言われ、たしかにそのとおりなのだけど、そろそろ変わりたいなと思っている。

最近、ものづくりに興味がある。たとえば今はバーム作りにはまっている。本を読んで挑戦したら、とてもかんたんで保湿効果抜群で、顔や手足、ヘアワックスやリップなど幅広く使える。

何より自分でつくることで、言いようのない満足感が得られる。私でもできるんだ、私でもつくれるんだ!

私たちは当たり前のように既製品を買っているけど、買う以外の選択肢として自分でつくることも考えていきたい。海辺できれいな貝殻を拾ってピアスにしてもいいし、美しい布と出会ったらクッションカバーを作ってもいい。

となると、生命の源である食も見つめ直したいのである。

外食したり、誰かに作ってもらうのも大好物。だけど私だってつくってみたい。そう思って心機一転、年始からちょこちょこ作り出している。食に意識を向け、つくれるものをつくってみる。2022年の目標のひとつです。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊