ようやく、ようやく

2020年の年末に妊娠がわかってから、ずーっと思うように働けなかった。妊娠初期はつわり、安定期以降はおなかが大きく重くなって動きづらい。走るなんてもってのほか、臨月は30分動くだけで息も絶え絶え。

妊娠期間はそのまま『あわい』制作期間ともかぶっていたわけだけど、今思い返すと、なんだか思考回路もぼんやりしていたな…と思う。その曖昧さが『あわい』のあの独特な世界観につながっていたので、後悔はしていないけど。

で、最近のわたしはブログ読者さんはご存じの通り、ようやくようやくようやくーーーー!もとに戻ってきた感じがあるのだ。もとには戻らないか、アップデートした感じかな。走れる、動ける、一晩寝たら頭もクリア。4月から子は保育園に行く。

ああ、ようやく、ようやく。思い切り働ける、100%で働ける。妊娠前は当たり前だったことが、一度制限されたからかとってもうれしい。

もうすぐ35歳のわたしは、より自分に素直にみずみずしく本質的になっていく予定です。そんな自分から生まれる写真と文を通じて、みなさんが「自分自身」として生きるお手伝いができたらなと思っています。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊