今、ようやくデジカメが楽しい!

長らく、デジカメはサブだと思っていた。私の写真はフィルムカメラが一番、デジタルは仕事で使うもの。そう割り切って、プライベートの時間にデジカメを持ち歩くことはほぼなかった。

ところが、先月から続いている写真の見直し。撮影スタイルやレンズ、色・トーンを根本から見直した結果、今、ものすごくデジカメが楽しいのです!!具体的にはレタッチをアップデートし、使うレンズを変えてみた。すると、新しい表現が見えてきた。

ねえ、デジタルカメラって基本、無限に撮れるんですよ。フィルム・現像代気にせず撮れるんですよ。撮ってすぐレタッチして公開できるんですよ(誰でも知ってるシリーズ)。味気ないと思い込んでいたデジタルの特徴が、今の私には魅力でしかない。きゃー!うれしい。

子が保育園に入って一安心、さあここから働くぞ!と意気込んでいたら案外スケジュールがゆるくて、正直かなり不安になった4月。でもぽっかり時間が空いたからこそ、写真としっかり向き合うことができた。

そうして5月。新しいいろんなことが芽吹きはじめている。新しくなった撮影スタイルで、いろんな人を撮ってみたい。ジャンルや媒体、プロジェクト規模にとらわれず、みずみずしく。


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前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊

【Work】早見あかりさん撮影

雑誌『LEE』6月号で早見あかりさん撮影しました。アイドル時代からひっそり応援していて、女優として活躍される今もかっこよいなあと思っていたので、撮影できてめちゃめちゃうれしかったです。

掲載写真のうち、WEB版はフィルムで撮らせてもらっています。最高…編集者さんありがとう…ぜひご覧ください。→CULTURE NAVI「今月の人」 本誌の写真もかっこよくて好き。モノクロなの。

また撮らせてもらいたいなあ。


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暮らす町を、見直す

暮らしを変える準備を少しずつはじめている。

清澄白河に住みはじめて8年。おいしいコーヒー屋、心地よい雑貨屋、クラフトビールにセンスの良いアパレルショップ、大きな公園。何不自由なく謳歌してきたけれど、もう少し自然に近い場所に住み、生きることを根っこからやりたいと思っている。

せっかく住むなら、清澄白河のような面白い町がいいというのが夫婦の共通見解。そんな場所、見つかるのかなあ、前途多難だなあと思っていたら、昨日、とある相談会で紹介してもらった中で、いいじゃんと思える場所に出会えた。

海も山も近い。パンは惣菜でも食パンでもないの、天然酵母のカンパーニュがいいの…とこだわり多い私たちが好きそうなパン屋を発見。卵はできれば平飼いがいいの…とこだわり強い私たちが好きそうな自然食品店もある。コーヒー屋もセンスフルな雑貨屋もある。こんな場所、あったんだ!と静かに興奮しました。

長く住んでいると、今この場所での生活がすべてのような気がしてくるけど、そんなこと、きっと、ないよね。日々の仕事、写真、文は生活が土台となって生まれてくるから、ありたい暮らし像をていねいに求めていきたい。


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あなたの声、聴かせてください

ブログの末尾から飛べるメッセージフォームを作ってみた。このブログの読者さんは、大体1日100〜300人。遊びに来てくれる皆さんは、読後どんなことを感じたんだろう、ざっくばらんに聴かせてほしいなと思っています。

Instagramは短く早く分かりやすく想いを届けるのに長けている。一方、ブログの文章は長めで、時に内面を吐露することも。そんなちょっぴり熱めな想いを受け取ってくれる読者さんとは、なんだか気が合うんじゃないかと勝手に思っている。

メッセージはすべて拝読しますし、きっと私のこれからのクリエイションの源になる気がします。そしてメッセージを送るというシンプルな行動一つで、皆さんの今日が、明日がいい方に変わるかもしれません。

ブログを読んで感じたこと。今考えていること。最近悩んでいること。安心して何でも聴かせてください。


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頑張り続けなくても、ありたい自分になれる

今日は10年以上、考え続けていたことの答えが見つけられそう、というお話を書こうと思う。このブログにはできる限り、ありのままの思いを残そうと思うので、思い切って、ドキドキしながら。

その気持ちが顕在化したのは、2020年。「私っていつまで頑張り続ければいいのかな?」とふと思った。2019年にアトリエを借り、仕事は順調に増え、朝から晩までいわゆる”東京”にどっぷり浸かりながら仕事をしていた。楽しくて、充実していて、ちょっと無敵感があった。

一方で、頑張っても頑張ってもたどり着けない場所があることを痛感したり、期待や要望にいい顔をし続けることに疲れる日もあった。2020年の春、清澄白河に戻った。ちょうどコロナ禍が迫っていた。冬、子どもを授かった。

妊娠、出産を機に仕事をセーブせざるを得なくなり「もっともっと頑張りたいのに!」と思う私と「でもいつまで頑張ればいいんだろう?」と思う私の狭間で、揺れ動くようになった。そういえば、学生時代からずっと頑張ってきた気がする。部活、受験、サークル、就活…。


ゴールデンウィークにチムグスイのオンラインサロンで、チムグスイの七重先生と贄川治樹さんのトークイベントを聴講した。

「自分の実在感(=充実感、満足感、受容感)を求めるのは人として自然な欲求。たとえば目標達成してドーパミンが分泌されると、実在感を”頭”で感じることができる。だけど達成したらすぐ消えてしまうから、目標を求め続けることになる。悪いことではないし、今の社会がそうさせている部分もあるけど、”頭”で実在感を追いかけると疲れてしまう」

「でも体に目を向けて、心地よいことをして、呼吸が深まっていくと、腹に血液がめぐり、体がゆるんでいく。すると何かをしたからではなく、何もしなくても、ただ在るだけで自然と、自分の実在感を感じられるようになる」

小さな光が見えた気がして大興奮した。

写真展を開催した瞬間は満足感があるけど終わったら虚無感に襲われたり、目標達成してもすぐに新しい目標を設定しないといけない気がして焦ったり。そんな自分は「自己肯定感が低いのでは」と落ち込んだりしていた。

それはきっと”頭”で実在感を求めていたからなんだ。ドーパミンがドバーッと出て、その瞬間はうれしいけど持続しないから落ち込んでいたんだ。

目標を追いかけることは悪いことではないし、いい発奮剤になってきたし、これからもなっていくだろう。タイミングによってはしゃかりき頑張ることも大切。

でも、でも、頑張り続けることが全てじゃない。

頭優先で走ってしまいがちな自分を少しなだめて、身体的な心地よさをまず大事にしたい。毎年、奄美大島で感じる自然との一体感や、緑の中を散歩したあとに感じる爽快感はきっとリアルだ。

そうやって体を整えつつ、湧き上がるわくわくすることを、仕事に、生活にしていきたい。その結果、思い描いているありたい姿に近づいていければ、それこそ無敵だろう。そんな生き方に、今、惹かれている。


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