情報から離れる年末年始

2022年。年末年始は帰省もせず、ゆっくり家族と過ごしたり、本を読んだり、自分と向き合ったり。普段、外へ外へと向かいがちな思考を意識的に内向きにしています。

1週間ほどSNSもメールも開かなかったのですが、何も問題なくて、面白いことは自分の内側や身近にあったりするなあと。毎年、今年の抱負をSNSで書いていたりもしたけど、自分がわかっていればいいよなあと。

そんな日々。皆さんはお変わりないですか?今年もこのブログというちょっぴりオールドな場所を大切にしていきたいと思って、更新してみました。また書きますね。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊

【Work】藤沢あかりさん撮影、インタビュー

仕事のお知らせが続きます。連載「ヒャッカのある暮らし」にて編集者・ライターの藤沢あかりさんを撮影、インタビューしました。

「北欧、暮らしの道具店」や『暮しの手帖』他、さまざまな暮らしまわりの媒体で編集、執筆を手がける藤沢さん。暮らしについて取材を重ねる藤沢さんが考える”暮らし”のことをずっと伺いたいと思っていました。

「土鍋ごはん=丁寧な暮らしみたいな記事を書いてきたけど…」「暮らしを考えることは、自分と向き合うこと」など率直かつ気づきの多いお話がたくさん。藤沢さんがセレクトするヒャッカもうなずけるものでした。

私の暮らしなんて…理想の暮らしとは程遠いなあ…なんて感じている人にこそ読んでもらいたいです。

暮らしは根っこ。道半ばでもコツコツと/編集者・ライター 藤沢あかり

【Work】NEXTWEEKEND撮影

ウェブマガジン・NEXTWEEKENDと三井ガーデンホテルのプロジェクト「NATIVE STAY」の撮影を担当しました。日常の延長線…だけどずっと叶えたかった暮らしを体感できるホテルステイをやわらかく切り取っています。

「ふたりのこと」という連載で執筆をしていて、今回はじめて撮影をご一緒できてうれしかったです。写真やプランの詳細はこちらをご覧ください。

妊娠と写ルンですと、愛

妊娠中、夫が毎日写真を撮ってくれた。妊娠がわかったその日に写ルンですを買ってきて、1日1枚撮り続けてくれた。

子が生まれた今はかわいくてかわいくてかわいくて…(エンドレスリピート)だけど、妊娠中は苦しいことの方がダントツに多かった。幸せなはずなのに辛い。真っ暗なトンネルを一人でとぼとぼ歩いている感覚。

今ではあまり思い出せないつわりの気持ち悪さ。この世の終わりかと思うほどケンカした夜。おなかが少し大きくなってきて誇らしい私。

そんな日々に淡々と寄り添って写真におさめてくれた。

振り返って思うのは、日常を残すって美しいということ。夫はプロではないし、私も撮られるプロではない。構図はめちゃくちゃ、ほぼすっぴん。だけど写真から見えるリアルな感情とか関係性が、ぜんぶ、ぜんぶ愛しい。

夫婦だから撮れる写真。妊娠という心身ともに揺れ動く時期を残した写真。あの頃の私を残してくれて、本当にありがとう。

余談:子を生んだあとも撮ってほしかったけど「あー、もう撮り続けるのは難しいかな」と戦線離脱されました。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

寝かしつけを手放した

子が寝かしつけなしで寝るようになった。

妊娠中から子がよく眠れる環境を作ると決めていた。よく眠れた方が子にとって心地良いだろうし、私たちの時間も取れてストレスが少ない、という思いから。

退院初日から1日のリズムを作り、さまざまな試行錯誤を経て、今は抱っこ・とんとんといった寝かしつけをせずにベッドに置くだけで自力で眠りにつく。朝寝も昼寝も夜も。夜は23時に授乳したあと朝7時までぐっすり眠る。

もちろん最初から一人で眠れるようになったわけじゃない。生後2ヶ月頃までは抱っこで寝かしつけしていたし、”抱っこで寝かしつけ”も幸せで手放すのが寂しかったし、一人で眠るなんて遠い先のことだと思っていた。一人で眠れる赤ちゃんの話を聞くたび、都市伝説だと思っていた(笑)

でも友人の体験談を聞いたり、本を読んで夫と相談したりして「もしかするとできるのかも?」と思いはじめ、少しずつ親の手助けを減らしていった。


まずは夜から。方法はシンプルで、眠くなるタイミングでベッドに置いて寝室を出る。数分うにゃうにゃ言っている(抱っこして助けたくなる…!)。でもそのあとすとんと寝る。朝寝と昼寝も試してみたら数分うにゃうにゃ言った後、ちゃんと寝るようになった。どちらも試した初日から。

えー!一人で眠れるの?!?!?!衝撃。

寝かしつけを手放したことで気づいたのは、子はもう自分の力をちゃーんと持っているということだった。言葉を発さない子に対して、ついあれこれ手助けしたくなる。寝かしつけしてあげなきゃと思いこんでいた。

でも子は寝かしつけなしにぐっすり眠るようになった。毎日よく眠り、よく飲み、基本的に情緒も安定していて、ごきげん。起きたあと、よく眠れたね、えらいねって声をかけるとにたーっと満足気に笑う。

寝かしつけを通じて、生まれながら持っている子の力を信じること、そして力を伸ばすために親が勇気を持って手を離す大切さを教えてもらった気がする。


もちろん毎日成功するわけじゃないし、今後寝なくなったり夜泣きすることもあると思う。眠り以外でたくさんの困りごとも起きるだろう。そういった時も、この気付きを大事にしたい。生まれ持った子の力を信じること。

余談:参考にした本は『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』です。どちらもゆるーく子と私たちに合う部分だけ参考にしています。1冊目は有名な「ジーナ式」でスケジュールどおりやるのは苦しい人も多いはず。根を詰めると疲れるので、がんばらないで親子が機嫌よくいられることを大事にしています。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版