撮影はいつも、晴れ

今週、大きな撮影が2つある。昨日1つ終わって、もう1つは金曜日。

フォトグラファーになった頃から「撮影の時はたいてい晴れる」というジンクスを持っている。雨予報でも晴れる、たまに雨が降ることもあるけれど、たいてい晴れる。

私のようにロケがメインのフォトグラファーにとって、天気が味方してくれることはとても心強い。このジンクスは写真を仕事にすることが本当に向いているんだなあと思える一つの源。

で、昨日の撮影。開始前はなかなかの本降りだった。でもまあどうにかなるだろう、と落ち着いていたら案の定、晴れてほしいタイミングで雨がやみ、光が差してきた。もちろん私だけの力ではないですよ?(笑)でもやっぱりね、と一人ほくそ笑んだり。

そして金曜日。今の所、雨予報。他の日は全部晴れなのに、なんで、この日だけ、雨………!!!!泣ける………!!

でも、きっと晴れると思う。快晴までいかないにせよ、雨が上がると思う。もし雨が降ったら?それは雨を活かして撮影すればいい。結局の所、腹をくくりさえすれば天気はなんだっていいのかもしれない。

でも晴れてほしいよね、てるてる坊主作ろうかな。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

休日SNS断捨離のすすめ

そういえば休みの日にSNSを見なくなってもう数年が経っていた。

私はInstagramが大好きで、今の仕事の大元はInstagramに写真を投稿しはじめたからだし、作品撮りの相談にもよくInstagramのDMを使うし、世界観を気軽に表現できる場として大事にしている。

だからこそSNSとの距離感は正直悩みの種で、気づけば見はじめて数時間経っていることもザラだったし、ご飯を食べているときもお風呂に入っているときも常時画面を開いている状況が当たり前になっていた気がする。

そんな自分に嫌気がさして、1〜2年前、休日はSNSを見ないと決めた。決めるだけだとすぐアプリを開いちゃうから、アプリを削除した。とはいえずるずる引き戻されるのがSNSの怖い所だけど、意外と大丈夫だった。多分、SNSに翻弄されている自分がほとほと嫌だったんだと思う。

休日にSNSを見なくなっていいこと。目の前の楽しさに集中できる。「あ、これストーリーズに上げようかな?写真撮っておかなきゃ」みたいなことを考えなくていい。ピュアな気持ちで写真を撮れる。SNS用の写真を撮るために誰かを待たせなくていい。

時間を大事に使えるのも良い。タイムラインを追っていて1時間経ってた、みたいなことがないので、いろんなことができる。家事も読書も散歩もお出かけも。休日を休日として満喫できる。当たり前のように思えて、SNSがあると色んな場面で気が散るので意外とできなかった。

休日の終わりか月曜の朝、Instagramのアプリを再ダウンロードし、開く。休日の楽しげな投稿がどどどっと流れてくる。前は良いなあとうらやましがったり、私の休日は平凡だなあなんて比較したりしたけど、今はない。みんなも楽しかった、私も楽しかった、それだけ。

SNSは楽しいし、夢のあるツールだと思う。でももし疲れている人がいたら、自分なりの楽しみ方を見つければいい。私は平日、仕事で開くことも多いので、休日だけSNS断捨離。とってもおすすめですー!

追伸1:ちなみにTwitterは2020年春にやめて、今はそこまで必要性を感じていない。たしかにあったらあったで便利(情報が拡散されていくので)だし、気軽につぶやけるのは楽しい。でもTwitterをやっていた時は今以上にいいね数やRTに左右されていたなあと思う。

追伸2:Facebookの投稿頻度もガクッと減らした。以前は2〜3日に1回投稿していたけど、今は数ヶ月に1回。追い立てられるように投稿していた時期もあって、それはそれで必要だったんだろうと思うけど、今はこのくらいのペースが心地いい。


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インスタQ&Aの理由

最近、InstagramのQ&Aが面白くて定期的にやっている。ストーリーズで「質問はありますか?」と募集して、いただいた質問に答えていくもの。たいてい1回につき10個ほど質問が集まり、一つひとつ私の経験や考えをつらつら書いている。

タレント・モデルなどの有名人や企業アカウントでやっているのを見て、投稿からはこぼれ落ちてしまう人となりや熱さが垣間見えて、ずっと興味があった。でも「質問が来なかったら恥ずかしいし」「自分の意見が受け入れられるかわからないし」とやりたい気持ちに蓋をしていた。

転機となったのは今年秋に自分と向き合ったこと。他人の評価や数を気にしがちな自分に気づき、いやいや数が多いのが正義でもないし、私であることそのものが素晴らしいんだと考えを少しずつ補正していっている。その中で「Q&Aやってみよう」と思い至った。質問が来なくたっていいやん。あくまで一意見として楽しんでもらえたらいいやんって。

質問に答えることで、誰かの役に立てているかはわからない。だけど私の熱い性格(長文で答えるのがデフォルト。笑)とか、少しでも機嫌よく暮らし仕事するために考えていることとか、日々ぶちあたる壁から学んだ気づきが少しでもヒントになればいいなあ。

あと回答を通じて自分の価値観が浮かび上がってくるのは純粋に面白い。投げかけられないと考えないことってある。たとえば「高校時代にやっておくといいことは?」とか。その回答はInstagramを見てみてください◎

仕事、暮らし、写真、文章、妊娠、子どものこと。ジャンルレスに答えているので、気になった方がいたら次の機会にぜひ〜!小さく小さく自分の殻を破ってみる日々です。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

途方も無い幸福感

昨日、ちょっと遅めのお宮参りとお食い初めが終わった。去年12月に妊娠がわかったので、1年経ってこんなに愛しい存在が目の前にいることが不思議でうれしくて仕方ない。

こないだ「家族のリズム」で仕事と育児は切り替えられる方だって書いたけれど、最近なかなか切り替えがつかなくて困っている。生まれた瞬間からかわいかったけど、生後2ヶ月に入った頃から笑顔や言葉(あーうーあーうー言う)が出はじめて、かわいさレベルがギュッイーンと上がった。すると私が子どもから離れがたくなっちゃうのである。切り替えられないのであーる。

生まれる前は「子どもが生まれて仕事が減ったらどうしよう」だった。それが今では「子どもがかわいくて離れたくない、だっこしたい、においかぎたい、ずっとくっついていたい。でも仕事も大好きだからやるんだ」という変わりよう。

子どもができた親はみんなこんな感覚になるんだろうか?途方も無い幸福感。泣いたって笑ったって何してたって全部全部かわいいよ。生まれてきて本当にありがとう。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』出版

家族のリズム

11月から週3・数時間というペースで仕事復帰し、心地よい毎日を過ごしている。

1日は育児と仕事がゆるやかに入りまじる。今日は4時頃から子が何度か起きたのであやしつつ、7時に朝ごはん、そして30分だけ仕事。10時からおむつなし育児の交流会に夫・子・私で参加し、午後は編集者さんと打ち合わせして、夕方まで執筆。その後、子のお風呂、寝かしつけと続いていく。夜はゆっくり本を読んだり、夫婦で話したり自由に過ごす。

子といる時間、仕事している時間。パンッと時間を区切らないと難しいかなあと思っていたけれど、意外と秒で切り替わる。目の前のことにただ集中、ただ楽しむ。それが秘訣なのかもしれない。というか仕事の合間に子とたわむれることで気分転換できるし、その逆もしかり。

私が仕事している間は、育休中の夫が子と遊んでいる。夫婦ふたりのときには考えられなかったほど、目尻をでろでろ下げ、かわいいかわいいと連呼している。もうすぐ生後3ヶ月、ようやく家族のリズムができてきた。


前田敦子の”月月”
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