今、この時代に、東京で、ゆるめて美しく生きること。

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2019年6月22日夏至。今日はとてもいい一日だった。午前はIt’s me!の撮影、午後は楽天アースモールさんの撮影と2回も撮影ができたこと。どちらの撮影も朗らかで楽しかったこと。撮影を手伝ってくれた方とコミュニケーションを取れたように思うこと。撮影後に足を運んだ「森岡督行、森岡書店を語る会。」で気づきを得られたこと。いろいろ要因はあるように思う。

森岡さんのイベントは表参道で行われたので、帰りにスパイラルに寄った。表参道に来たらたいてい寄っているこの建物の2階のお店がわたしは大好きだ。空気が、よい。一通り店内を周って、ふと思い出した。

「そうそう。アトリエ用のキャンドルを買いたいんだった」

いつもはためらうのになぜか店員さんに声をかけて聞いたらキャンドルのある場所を教えてくれた。小さなキャンドルを一つ、買った。そのとき、思った。なんだか最近のわたしはあくせくあくせくしていたなあ。こないだアトリエに遊びに来てくれた編集者の長谷川さんに「アンガーマネジメントが必要です、わたし」と笑いながら相談するくらい、仕事に、やりとりに、目の前をゆっくり歩く人にイライラしていた(ごめんなさい)。

キャンドルを買ったときに「ガチガチに握りしめない、頑張らない、炎を燃やしすぎない」ことをやってみようと思った。いろんなことを自分中心に考えていてそれは悪いことではないけれど、なんだかあくせくしすぎていたように思うし、SNSの発信も衝動のまま書いていたように思うし、他人に頑張ることや同じ熱を持つことを求めてしまっていたように思う。

はあ。気づくとついそうなっちゃう。頑張ることがクセになっている(これっていい意味だけじゃないです)。

最近、たまたまわたしがディレクションを任されて、わたし以外のクリエイターにお仕事をお願いする機会が増えていて、なんだかそのことについてもモヤモヤしていた。わたしがお仕事を依頼されるとき嫌なことを、相手のクリエイターにもしていないか。スケジュールや予算、仕事内容。

というかそもそも、仲介という仕事は向いていないように思う。おせっかいな感じで人を紹介するのは好き(わたしに報酬としてお金は発生しない。ただのおせっかいさん)だけれど、日程や予算、その他もろもろの調整業務はほんとうに向いていない(ディレクションや仲介としてお金が発生する)。

だから今受けている仕事以外で、クリエイターを紹介して調整するような仕事はしないようにしよう。きっともっとうまくできる人がいるから。仲介もついつい頑張りすぎちゃうけど苦しいからやめる。

話がそれちゃった。

なんだか、もう、ガチガチに握りしめないでふわりと行きたいなあ。急いで文字を羅列するLINE、味も分からぬまま口にするファストフード、メールの末尾に「!」をたくさんつけること。もうやめよう。自分のペースを大事にしよう。私個人としては、それこそ小学生の頃からガチガチに頑張ることがくせになっているし、頑張れる自分は好きだし、それ自体は悪くないとも思うのだけれど、さじ加減をうまくしていこうと思うの。頑張らなくっちゃ!って拳をぎゅーって握るのではなく、あえてゆるめる、静かでいるということ。

今、この時代に、東京で、ゆるめて美しく生きることを、少しずつしていきたいと思った夜。