昨日、公務員時代の後輩から「明日から職場復帰なんです」というLINEをもらって「ああ、明日は4月1日なんだ」と実感しました。4月1日、はじまりの日。22歳の春、ドキドキしながら会社の門をくぐった私ですが、色々と回り道をしながらも社会人生活も10年目に突入しました。1ヶ月前にはこんな世の中になるなんて思いもしなかったし、ニュースを目にしては落ち込んでいたけれど、少しずつ現状を受け入れて「じゃあどうしていこう?」と考えるモードに切り替わっています。
思い返してみれば、私の社会人人生思い通りにいかないことの連続でした。中学生の頃から「雑誌編集者になりたい!」と夢を抱き、高校進学、大学はマスコミ系に強い学部に進学しました。とは言え「雑誌編集者ってなんかカッコいい!本も好きだしちょうど良い」くらいの気持ちだったので、運良く新卒で雑誌編集者になれた後は見事に挫折を味わいました。企画をなかなか出せず、どちらかというと撮りたい、書きたい。人間関係にも悩まされ、結果4年で雑誌編集者を諦めて、公務員になりました。
いつも公務員の経歴を「謎ですよね〜」なんて笑って話すのですが、動機としては「今の人間関係から逃げたい、公務員って福利厚生充実してて良さそう」です。言葉にすると浅はかで恥ずかしいですね…(笑)公務員になったはいいものの、志もなかったので仕事はつまらない、モチベーションも上がらない…。そんな時、見つけたのが「昔も今もかわいい女の子(特にアイドルが大好き)私、女の子を撮りたい」という道でした。その後カメラマンのアシスタントをして独立し、今に至ります。
まさか10年前の4月1日、10年後にフォトグラファー/ライターになっているなんて思わなかったです。でも人生ってそういうことなのかな、と思うんです。先を見通してその通りに進めることなんてほんの僅か。であれば、目の前の「やりたい」とか「面白そう」とかを大事に育てていくのもありなんじゃないかな。確かに今はまったく先が見えなくて不安も大きいけれど、その中でも目の前にある小さな種を育てていくことが未来につながるのかな、と思っています。