“業界の常識”を手放すことについて色々書いてみます。

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昨日書いた記事。今まで重きを置いていたことをやめようと思っている話。

まずアシスタント制度をやめます。この1年間、数十人もの人を面談して、現場に来てもらって。今もアシスタントをきちんとお願いできると思える人はたった一人。「カメラマンにどうしてもなりたいんです!」そんな志を話す大半の人が一度現場に入っただけで音信不通になりました。いくつか問題点があると思っていて、たとえば人間関係がそもそもないからブッチしやすいとか、社会人経験がない人が多くてマナー意識が希薄とか、現場が厳しいとかあるのでしょう。でも正直疲弊したし、アシスタント制度に限界を感じています。

でも仕事をお手伝いしてもらうことで、もっと事業を大きくしていきたいのは事実。だからパートナーという制度の元、対等に仕事ができる人にきちんと価値をお渡しして、仕事を手伝ってもらえる座組を作ろうと思います。この1年模索し続けて、もう、アシスタントという言葉の元、労働力を搾取するのは時代に合わないと痛感しました。写真家・濱田英明さんのnoteに私が感じているすべてが掲載されています。→正当な対価の交換と対等な立場の構築 どうやって作っていくかはこれからなのですが、きっとパートナーの方がヘルシーでサステナブル。

もう一つは重いポートフォリオを持って営業に行くことをやめようかな〜〜と思っています。なんというか、ポートフォリオを見てもらうことはとっても大事だと思うし、そこからご縁がつながった案件もたくさんあります。だからすごく感謝もしています。でもがむしゃらに持っていくのってもう時代にそぐわないのでは?と思ったのです。ポートフォリオを持ち込む時点で上下関係ができるような気がするし、正直会って反応が芳しくないこともしばしば。プリント代もなかなかかかります。

ポートフォリオを見てもらう代わりに、自分の作風を全面に出した写真集を作って配布するとか、イベントをするとかして、相手から見つけてもらった方が良いのでは、と。そういう個性をもっと出していくことが大事。実際、表参道ヒルズで写真展した時、いくつかの出版社さんから「ポートフォリオを見せてください」「仕事お願いします」と声をかけてもらったんですよね。

もう写真やメディア業界の慣習を守る形で仕事していても面白くないのかも?って。こないだ知り合いのライターさんとも話していましたが、どんどん休刊になる現状で、雑誌はいつも同じ人が撮っていたり書いていて、その枠はなかなか空かない。そこに不満を感じたり、お願いしてねじこんでもらうこともできるけれど、それなら自分で雑誌作っちゃえば良いのでは?って。自分が必要と思う雑誌を作り、マネタイズを考えた方が良いのではと思うんです。既存の制度に自分をあてはめるのではなく、自分が新しく作っていく。もちろん大変なことはあると思うけれど、その方が長い目で見たら面白いし、万が一失敗しても糧になる。もちろん既存の雑誌で好きなものはたくさんあるから、そういう雑誌に見つけてもらえるような存在になった方が楽しいと思う。

皆さんどう思うのかな。自分のウェブサイトだから好き勝手書いちゃいました。笑

ご意見など聞かせてもらえるとうれしいですー!