葛藤と未来、ありのまま。

少し時間ができたので、久しぶりにブログを書いてみようと思います。最近はInstagramでの発信がメインで、たくさんの方に見ていただけるのはうれしい反面、伝えたいことが伝えきれているのか不安になることもあって。つれづれなるままに書いてみます。

2020年ももう残り1ヶ月ですね。皆さんはどんな1年でしたか?私はとにかく激動でした…それはいい面もあれば悪い面もあります。


よく「コロナ禍、大丈夫でしたか?」と言われます。緊急事態宣言中はすべての撮影がストップしましたが、その期間はライターの仕事を絶え間なくいただいていて、肩書を2つ持つことのありがたさと強さを感じました。

またコロナ禍を経て、本当に自分がやりたいことが明確になりました。人の生きるさまを写真と文で届けること。シンプルだけど奥が深い…きっと一生を通じて挑戦できること。

やりたいことが明確になるということは、気分が乗らないことが明確になるということでもあります。

私はバズらせるために作られたものや、数字だけで判断すること、声の大きな人や強い人だけが得をする風潮が苦手です。反対に、じわじわ深く想いを届けること、感情が揺さぶられること、たとえ小さくとも想いが込められている営みを届けることに強くやりがいを感じます。

そうすると、何でもやりたい気持ちはあるのに、何でもは受けられない自分もいて。プロジェクトの絶対数が少なくなるので、葛藤を感じます。

ただその一つの突破口になるのが、制作しているリトルプレス一冊の何か(仮)です。私が本当に良いと思う方の生き様を写真と文章で届ける。企画から発行まですべて携わる。『一冊の何か』を出版することで、本当に私が何ができるのか。何をしたいのか。明確になることで、風向きをより自分らしく変えていければと考えている日々です。

もちろん新しい挑戦は怖いです。だけど、その道のりを選んだのは自分なんですよね。


もう一つだけ。今春、携わっていた雑誌が休刊となり、未払いが数十万円発生しました。そのことについてnoteに書いた所、たくさんのサポートと温かい声やご依頼をいただきました。本当に、ありがとうございました。

ただ未払いは未払いのままで、新たな雑誌が創刊されたのを見ると、なんとも言えない感情が湧き上がります。倒産→未払いは出版業界には「よくあること」なのでしょう。でもそれで良いのかな。

思想が素晴らしくても、クリーンなものづくりができないとしたら。それは本当にいい雑誌と言えるのだろうか。

『一冊の何か』は一人も悲しい想いをすることなく、みずみずしい喜びと発見に溢れたものを作りたいと思っています。小さくとも意志が宿るものづくりを。

何だか久しぶりにちゃんと書いたら堅くなっちゃいました(笑)でも読んでくださる方に届くと信じて。