”寂しい”も大切に

子が保育園に入園して2週間。初日から一度も泣くことなく、お迎えに行くと機嫌良し。いつもいつも子の順応力の高さに驚かされる。

慣らし保育も少しずつ進み、安堵している一方で、平日一緒にいられる時間が少ないことに寂しさを覚えている。朝起きて登園までの1時間とお迎えから就寝までの数時間。

もちろん頭では理解していた。保育園に行っている間仕事できることもありがたい。でも、単純に寂しい。さ、み、し、い…。生後2-3ヶ月頃から仕事復帰して、3月までもどっぷりベタベタ生活でもなかったのに、さ、み、し、い。

夫にその話をしたら「え、そう?俺はもう割り切ってるよ。保育園に行くってそういうことだから」と。そりゃそうなんだけどね〜。これは母ならではの感情だろうか。

少しずつ、親のいない世界が広がっていく。それは素晴らしいことだろう。うれしいことも悲しいこともあるこの世の中を、意志を持ってサバイブしていってくれよ、と思う半面、いつだって辛い時悲しい時はぎゅーってするからね、大丈夫だからね、とハグをする。

きっとあと1ヶ月、半年もすれば、保育園生活も日常になるだろう。寂しい、は今だから味わえる感情かもしれない。だからひっそり書き留めてみました。


前田敦子の”月月”
雑誌『あわい』創刊