神戸に滞在しています。ROKKONOMADという六甲山上にある施設で、ワークインレジデンス。”ワークインレジデンス”って耳慣れないけれど、旅でも移住でもない、暮らしながら働くこと。
神戸で生まれ、小学4年生まで育った私。昨秋、子どもと久しぶりに帰ったとき、思ったんです。ああ、ルーツだ、と。山々に囲まれ、茅葺屋根が残り、鳥と風の音だけがする、この場所が。
そんなこんなで、やっぱり神戸に関わりたいという気持ちがどーんと強くなり、ワークインレジデンスプログラムに応募し、1週間滞在が決まりました。
朝、起き抜けで浴びる光、ちゃんと野菜の味がするごはん。仕事の合間に山をハイキング、ハウスアーティスト・ヤンセン一家との心地よい、コミュニケーション。
頭でわかってはいたけれど、山の上は静かでノイズがなくて、集う人たちとの会話がマニュアル的でなく人間的で。反面、普段どれだけの騒音、広告、ロボットのようなやりとりに違和感を覚えていたか、浮き彫りになります。
都市も好き。自然も好き。どちらかに偏るのではなく、私の、家族のちょうどいいバランスを探っていければ。
ちなみに1歳の息子は1週間、東京でお留守番。このことを話すと「えええ!」っと驚かれるので(笑)、どんな感じにしているか書いてみますね。
1週間、母がいなくてなんとかなるのは、子への関わり方が夫と私、同じであることが前提としてありそうです。私にできて夫にできないことは多分ありません。それは育休6ヶ月取ったり、彼の考え方によるものなのかなあ。
そして育児の最大?の難関、寝かしつけがいらないことも大きいです。
基本的に息子は18時半に一人で眠りにつき、翌朝7時までぐっすり。寝かしつけ、何もしません。ベッドに置いて「おやすみ、また明日ね」だけ。生活リズムを整えることを大事にしてきてよかった。
とはいえ夫一人は大変なので、そこは実家や妹に助けてもらいながら。1週間出張に出られるという事実は、私や私たち家族の未来を明るく照らしてくれるなあ。
母だからできない、はないと思う。母であることはパワーだもん。やりたいことがあるなら、どうすればできるか?を積み重ねていく。そうしたら無理そうに思えることも意外とクリアできたりする、何でもそうですよね。
そんなこんなで滞在もあと2日。明日は淡河町に暮らす陶芸家さんの取材です。
ROKKONOMADの詳細はこちら(どなたでも滞在可能ですよ〜)