眠りにつく前、裸足で外へ
お月さまを眺める
久しぶりに山の狭間から
見本のような三日月
「あかちゃんのとき、おなかのなかにすんでたの?」
そういえば、このわけのわからない生き物
生まれる前から一緒にいたのだ、と
眠りにつく前、裸足で外へ
お月さまを眺める
久しぶりに山の狭間から
見本のような三日月
「あかちゃんのとき、おなかのなかにすんでたの?」
そういえば、このわけのわからない生き物
生まれる前から一緒にいたのだ、と
家の近くに、たわわに成る柿の木がたくさんある。
「かきのたねを、まけばいいのかな?」
「それとも、なえをうえればいいのかな?」
種を蒔く。苗を植える。
使い分ける子の感性に目を瞠る。
お盆は子の体調不良に追われながら
ままならない日々
そんな中、原稿を大切に書いていて、ふと
時間をかけて書くという行為は
無意識の領域から生み出していく行為だなと
形のない声を、言葉として見える形にしていく
写真と文で
人の心をやわらかく包む
そんなことが、したい
植物の力を借りながら
シャワーのように降り注ぐ
鈴虫の合唱に包まれながら
昨年から生活雑貨メーカー「マーナ」のWEBコンテンツ・冊子のディレクションをしています。もともと撮影や執筆でご一緒していた中、今は企画から携わり、商品の魅力をさまざまな切り口でお届けしています。
大切でやりがいのあるお仕事です。また写真家がディレクションに関わることも珍しいかな?と思います(私にとっては自然なことですが)。どんな仕事をしているか、書ける範囲でまとめてみたいと思います。
(ディレクションに関わったWEBコンテンツ)
もともと、私はディレクションを”受ける”立場にいました。撮影・執筆は基本的に編集者やディレクターからの発注を受けてはじまるものです。ただ、最近増えているのが「撮影+執筆+ディレクションもまるっとお願いね」案件です。
私自身、雑誌編集者だったためディレクションもできること、また企画から携わり、クライアントと対話を重ねながらコンテンツを生み出すことで、より読者に届くコンテンツになると思っているので、とてもうれしいご相談です。
また、クライアントにとっても、撮影・執筆ができる人に企画も任せることで、統一した世界観でものづくりができる(はず)。場合によっては一人で制作が完結することもあるため、コミュニケーションもスムーズかなと思います。
(季節の冊子『マーナのある時間』)
主なディレクション内容は…
・WEBコンテンツの企画、スタッフィング、制作
・冊子の企画、スタッフィング、制作、校正
・進行におけるプロジェクトマネージメント
たとえば季節に合わせてコンテンツを考えたり、取材する人の人選をしたり、冊子のデザイナーさんをアサインしたり、全体スケジュールを逐一確認したり。コンテンツづくりの骨子(といったら大げさですが…)を担っています。
マーナさんは業務範囲が広いため、編集者・徳瑠里香さんにパートナーとして入ってもらい、チームで動いています。徳さんとのお仕事は互いのゆらぎを補いあえて健やか。きめ細やかなコミュニケーションにもうっとりです。
そして、その商品を個人的に愛用しているのも、大きいかもしれません。マーナさんの商品をプライベートでも愛用していて、暮らしがすごく楽になっているし、社員さんの朗らかな人柄にも惹かれっぱなし。
写真と文は、これからも撮影・執筆にまつわること、時に企画までホリスティックに関わりながら、心地よく清々しく生きるお手伝いをしていけたらと思っています。
台湾のカルチャー誌『秋刀魚』にて「東京のおすすめ店」コラムを寄稿しました。
「一つひとつはささやか。でも、あるのとないのでは、日々の彩度がまるで違う。ちいさな美しきものを散りばめたことで、わたしの忙しない暮らしはたしかに豊かになった」
東京・清澄白河にある雑貨屋WOLKにまつわるちいさな物語を綴っています。私が日々通っているお店をセレクトし、取材し、撮影し、執筆していく。やりたいことドンピシャでうれしかったです。
秋刀魚は台湾の視点で日本文化を紐解く雑誌。独立当初から憧れていたこともあり、とても光栄なお仕事でした。