2024.12.4

朝、どっぷーんと布団に乗ってきて

2階の窓から庭を眺めて

「ねえ つばきのおはなが さいてるよ!」

保育園の帰り道。

自転車をゆるゆる漕ぐ後ろで、夜空を見上げながら

「いつかいっしょに おほしさまにのろうね」

ぷるっぷるでつやっつやの感受性を浴びながら

わたしも子どもに還る気持ち

常識や決まりごと、目標や向上心と、遠く離れた

のびやかに、深呼吸できる

2024.12.2

居場所を変えたら、何か見つかるはず。そんな想いで、この秋はいつもより多く旅に出た。山梨、盛岡、松本。でも、気づいたこと。

それは今の場所で、十分満ちているということだった。

Essential is inside.
大切なものは、いつだって自分の中にある
内なる「ほんとう」に目を向け、安堵に満ちていく
すると「私はわたし」と清々しく前に進むことにつながっていく

誰かのまなざしや大きな声が正解になりつつある社会だからこそ。大切は、自分自身。そのことを、写真と文を軸に、ラジオ「セルフケアジャーニー」や光と緑の家It’s me!などさまざまなアプローチで届けていこう。

今、大切にしているものをぴかぴか磨くことを、ここでやっていこう。

小さくても、ほんとうのものを。
小さくても、やさしさに満ちた社会を。

2024.11.24

裏山で草花を手折り、食卓の彩りに

野菜や果物、鳥や雑草図鑑をたっぷり読んで

せいろであたためたおにぎりを

夜ごはんのBGMは

夫が結婚前に意気揚々と買った

ピーターラビット全集の朗読

お風呂に椿の葉をひとひら入れたら

「はーぶてぃにする?」

今どきの子育てと、かけ離れているように思う

スマートフォンも見ない

おもちゃもそんなに必要ない

新芽のようなやわらかな感受性は

いつか、踏み潰されてしまうけれど

自然とたわむれる日々が

彼の光となって

残っていきますように

【Work】生活雑貨ブランド「マーナ」冊子編集

生活雑貨メーカー「マーナ」冊子の企画・編集・撮影、担当しています。お手紙のようなよみものを、今回は光と緑の家で撮り下ろしました。暮らしと仕事が混ざりあい、表現が生まれてゆく。

マーナは創業150年を超える生活雑貨メーカー。オウンドメディアと冊子ディレクションに関わって1年。

アイテムや人の魅力はどんな切り口なら届くか。対話を重ね、企画を立ち上げ、撮影や執筆を手がけたり、ご一緒したいクリエイターさんにお願いしたり。まさに写真と文的な、ホリスティックなお仕事です。

これからも、大切なものをちゃんと大切にしながら、気づかれずにひっそり佇むモノや人に光をあて、届けていくことを、したい。

クライアントの心に寄り添い、丁寧に対話を重ね、企画・撮影・執筆まで完結できる。WEBも紙もバランスよく。そんな私たちの形は意外とないのでは?と思ったり。

マーナの人、モノ(19年連続グッドデザイン賞受賞!)、マーナを愛用する皆さんのことを、写真と文で届けていけることを、光栄に感じてます◎

client @marna_inc
design&illustration @summit_saito
photo @naotadachi
text&edit @rurikatoku

2024.11.18

いろんなものを分かち合い、いがみ合って、10年。妊娠、出産、産後。どんどん頑なになっていったふたりに時が戻ってきた。4年ぶりに。

1泊2日、夫婦で盛岡へ。

母と父ではなく、女と男として。夫にだけは、不甲斐ない弱さもどうしようもない甘えも預けられる。そのことをすっかり忘れていた。

仕事を積み重ね、母の時間が長くなるごとに、強くなった気がしていたけれど。本当の私は、出会ったあの頃と変わらない、女の子のまま。

ちょっぴり恥ずかしいね。

でも、それでいいとも思えた。

これからはどうなっていくんだろう。大切なものはしっかり守りながら、自分たちらしい形を。もう、100%感覚で生きていけばいい。