朝、どっぷーんと布団に乗ってきて
2階の窓から庭を眺めて
「ねえ つばきのおはなが さいてるよ!」
保育園の帰り道。
自転車をゆるゆる漕ぐ後ろで、夜空を見上げながら
「いつかいっしょに おほしさまにのろうね」
ぷるっぷるでつやっつやの感受性を浴びながら
わたしも子どもに還る気持ち
常識や決まりごと、目標や向上心と、遠く離れた
のびやかに、深呼吸できる
朝、どっぷーんと布団に乗ってきて
2階の窓から庭を眺めて
「ねえ つばきのおはなが さいてるよ!」
保育園の帰り道。
自転車をゆるゆる漕ぐ後ろで、夜空を見上げながら
「いつかいっしょに おほしさまにのろうね」
ぷるっぷるでつやっつやの感受性を浴びながら
わたしも子どもに還る気持ち
常識や決まりごと、目標や向上心と、遠く離れた
のびやかに、深呼吸できる
居場所を変えたら、何か見つかるはず。そんな想いで、この秋はいつもより多く旅に出た。山梨、盛岡、松本。でも、気づいたこと。
それは今の場所で、十分満ちているということだった。
Essential is inside.
大切なものは、いつだって自分の中にある
内なる「ほんとう」に目を向け、安堵に満ちていく
すると「私はわたし」と清々しく前に進むことにつながっていく
誰かのまなざしや大きな声が正解になりつつある社会だからこそ。大切は、自分自身。そのことを、写真と文を軸に、ラジオ「セルフケアジャーニー」や光と緑の家、It’s me!などさまざまなアプローチで届けていこう。
今、大切にしているものをぴかぴか磨くことを、ここでやっていこう。
小さくても、ほんとうのものを。
小さくても、やさしさに満ちた社会を。
裏山で草花を手折り、食卓の彩りに
野菜や果物、鳥や雑草図鑑をたっぷり読んで
せいろであたためたおにぎりを
夜ごはんのBGMは
夫が結婚前に意気揚々と買った
ピーターラビット全集の朗読
お風呂に椿の葉をひとひら入れたら
「はーぶてぃにする?」
今どきの子育てと、かけ離れているように思う
スマートフォンも見ない
おもちゃもそんなに必要ない
新芽のようなやわらかな感受性は
いつか、踏み潰されてしまうけれど
自然とたわむれる日々が
彼の光となって
残っていきますように
生活雑貨メーカー「マーナ」冊子の企画・編集・撮影、担当しています。お手紙のようなよみものを、今回は光と緑の家で撮り下ろしました。暮らしと仕事が混ざりあい、表現が生まれてゆく。
マーナは創業150年を超える生活雑貨メーカー。オウンドメディアと冊子ディレクションに関わって1年。
アイテムや人の魅力はどんな切り口なら届くか。対話を重ね、企画を立ち上げ、撮影や執筆を手がけたり、ご一緒したいクリエイターさんにお願いしたり。まさに写真と文的な、ホリスティックなお仕事です。
これからも、大切なものをちゃんと大切にしながら、気づかれずにひっそり佇むモノや人に光をあて、届けていくことを、したい。
クライアントの心に寄り添い、丁寧に対話を重ね、企画・撮影・執筆まで完結できる。WEBも紙もバランスよく。そんな私たちの形は意外とないのでは?と思ったり。
マーナの人、モノ(19年連続グッドデザイン賞受賞!)、マーナを愛用する皆さんのことを、写真と文で届けていけることを、光栄に感じてます◎
client @marna_inc
design&illustration @summit_saito
photo @naotadachi
text&edit @rurikatoku
いろんなものを分かち合い、いがみ合って、10年。妊娠、出産、産後。どんどん頑なになっていったふたりに時が戻ってきた。4年ぶりに。
1泊2日、夫婦で盛岡へ。
母と父ではなく、女と男として。夫にだけは、不甲斐ない弱さもどうしようもない甘えも預けられる。そのことをすっかり忘れていた。
仕事を積み重ね、母の時間が長くなるごとに、強くなった気がしていたけれど。本当の私は、出会ったあの頃と変わらない、女の子のまま。
ちょっぴり恥ずかしいね。
でも、それでいいとも思えた。
これからはどうなっていくんだろう。大切なものはしっかり守りながら、自分たちらしい形を。もう、100%感覚で生きていけばいい。