2024.11.18

いろんなものを分かち合い、いがみ合って、10年。妊娠、出産、産後。どんどん頑なになっていったふたりに時が戻ってきた。4年ぶりに。

1泊2日、夫婦で盛岡へ。

母と父ではなく、女と男として。夫にだけは、不甲斐ない弱さもどうしようもない甘えも預けられる。そのことをすっかり忘れていた。

仕事を積み重ね、母の時間が長くなるごとに、強くなった気がしていたけれど。本当の私は、出会ったあの頃と変わらない、女の子のまま。

ちょっぴり恥ずかしいね。

でも、それでいいとも思えた。

これからはどうなっていくんだろう。大切なものはしっかり守りながら、自分たちらしい形を。もう、100%感覚で生きていけばいい。

2024.11.15

庭と絵本があれば、私たちは大丈夫。

今日も土を掘り、雑草を摘み、蕗の花を眺め。

(蕗の花が黄色だなんて、今年初めて知ったこと)

近所のくまちゃんにラムネをもらって、裏山を探検。

「おかあさん、はんげつ(半月)だよ」

半分に齧ったラムネをかざして。

わたしはわたし以上のことはできないから

わたしをやっていくしかないのだと思う。

2024.11.9

鎌倉に暮らしはじめて少し経った時、音楽をまたやりたいと思った。

20年もの年月、奏で続けてきた。ピアノ、マンドリン、コントラバス、指揮…無意識でつながり合う歓びは、音楽ではじめて知った。

できれば歌も歌いたい。やわらかく、日常と地続きに。そんな気持ちが、緩やかに繋がった。

なんとなく惹かれて山の中のギターレッスンへ。よくよく聞くと、弾き語りが基本スタイルという。

庭でゆるやかに弾き語れたら、どんなに幸せなことだろう。昔のわたしも、きっと喜ぶ。

それにしても、鎌倉に引っ越してから、するんするん良きほうへ進んでいく。これが”合っている”ということなのだと思う。

【Work】植物療法スクール「chimugusui」連載

植物療法スクール「chimugusui」にて連載がはじまりました。企画、撮影、執筆まるっと担当しています。

扉をあけたら vol.1 「私の光を探して」

15年間、ハーブや精油を活用した健やかな心身のあり方を分かち合い続けてきた七重先生が、今、届けたいこと。それは学びを深める過程で起きる、人生が大きく変わる“変容”のこと。

∴chimugusuiをはじめて15年。からだにまなざしを向けることで、生き方まで変わる生徒さんにたくさん出会ってきました。

一人ひとりの変容に立ち会うたび、胸がいっぱいになります。はじめは偶然だと思っていたけれど、何人もの変化を目の当たりにし、今では、これはきっと自然の摂理なんだと受け止めています。

その物語を紐解くことで、∴chimugusuiが大事にしている魂の部分を伝えられるのではと考え、この連載をはじめることにしました。

その変容は、chimugusuiでアドバンスクラス(上級)まで受講した私にも起きたこと。

出産、移住、肩書の変化…受講後、さまざまな人生の節目を迎え、以前は想像もしなかった清々しい自分に近づいています。それは理想を追うというより、本来の自分自身に還っていく感覚。

「私にしか書けないことだから」とご依頼いただきました。

Prologueは、この連載をはじめるにあたって私たち2人の想い。vol.1は、植物療法を学ぶことでなぜ人生まで変化するのか。七重先生に語っていただいています。そしてvol.2以降は、実際に変容を体験した生徒さんのリアルで美しい声を紹介していきます。

写真はすべてフィルムで撮り下ろし。間をすくい取る美しい瞬間たち。

これからの道しるべになるような言葉が、星のように散りばめられています。ぜひ、忙しい人、疲れている人、なんだかもやもやするなあという方に、読んでもらえたらうれしいです。

2024.11.3

「おかあさん、◎◎くん、だいすき」

「◎◎くん、おかあさん、だいすき」

そのシンプルな3つにすべてが詰まっている。

子育てとは、なんて、幸せなものか。

息子を守っているようで

時々、守られている感覚がある。