
裏山で草花を手折り、食卓の彩りに
野菜や果物、鳥や雑草図鑑をたっぷり読んで
せいろであたためたおにぎりを
夜ごはんのBGMは
夫が結婚前に意気揚々と買った
ピーターラビット全集の朗読
お風呂に椿の葉をひとひら入れたら
「はーぶてぃにする?」
今どきの子育てと、かけ離れているように思う
スマートフォンも見ない
おもちゃもそんなに必要ない
新芽のようなやわらかな感受性は
いつか、踏み潰されてしまうけれど
自然とたわむれる日々が
彼の光となって
残っていきますように
裏山で草花を手折り、食卓の彩りに
野菜や果物、鳥や雑草図鑑をたっぷり読んで
せいろであたためたおにぎりを
夜ごはんのBGMは
夫が結婚前に意気揚々と買った
ピーターラビット全集の朗読
お風呂に椿の葉をひとひら入れたら
「はーぶてぃにする?」
今どきの子育てと、かけ離れているように思う
スマートフォンも見ない
おもちゃもそんなに必要ない
新芽のようなやわらかな感受性は
いつか、踏み潰されてしまうけれど
自然とたわむれる日々が
彼の光となって
残っていきますように
生活雑貨メーカー「マーナ」冊子の企画・編集・撮影、担当しています。お手紙のようなよみものを、今回は光と緑の家で撮り下ろしました。暮らしと仕事が混ざりあい、表現が生まれてゆく。
マーナは創業150年を超える生活雑貨メーカー。オウンドメディアと冊子ディレクションに関わって1年。
アイテムや人の魅力はどんな切り口なら届くか。対話を重ね、企画を立ち上げ、撮影や執筆を手がけたり、ご一緒したいクリエイターさんにお願いしたり。まさに写真と文的な、ホリスティックなお仕事です。
これからも、大切なものをちゃんと大切にしながら、気づかれずにひっそり佇むモノや人に光をあて、届けていくことを、したい。
クライアントの心に寄り添い、丁寧に対話を重ね、企画・撮影・執筆まで完結できる。WEBも紙もバランスよく。そんな私たちの形は意外とないのでは?と思ったり。
マーナの人、モノ(19年連続グッドデザイン賞受賞!)、マーナを愛用する皆さんのことを、写真と文で届けていけることを、光栄に感じてます◎
client @marna_inc
design&illustration @summit_saito
photo @naotadachi
text&edit @rurikatoku
いろんなものを分かち合い、いがみ合って、10年。妊娠、出産、産後。どんどん頑なになっていったふたりに時が戻ってきた。4年ぶりに。
1泊2日、夫婦で盛岡へ。
母と父ではなく、女と男として。夫にだけは、不甲斐ない弱さもどうしようもない甘えも預けられる。そのことをすっかり忘れていた。
仕事を積み重ね、母の時間が長くなるごとに、強くなった気がしていたけれど。本当の私は、出会ったあの頃と変わらない、女の子のまま。
ちょっぴり恥ずかしいね。
でも、それでいいとも思えた。
これからはどうなっていくんだろう。大切なものはしっかり守りながら、自分たちらしい形を。もう、100%感覚で生きていけばいい。
庭と絵本があれば、私たちは大丈夫。
今日も土を掘り、雑草を摘み、蕗の花を眺め。
(蕗の花が黄色だなんて、今年初めて知ったこと)
近所のくまちゃんにラムネをもらって、裏山を探検。
「おかあさん、はんげつ(半月)だよ」
半分に齧ったラムネをかざして。
わたしはわたし以上のことはできないから
わたしをやっていくしかないのだと思う。
鎌倉に暮らしはじめて少し経った時、音楽をまたやりたいと思った。
20年もの年月、奏で続けてきた。ピアノ、マンドリン、コントラバス、指揮…無意識でつながり合う歓びは、音楽ではじめて知った。
できれば歌も歌いたい。やわらかく、日常と地続きに。そんな気持ちが、緩やかに繋がった。
なんとなく惹かれて山の中のギターレッスンへ。よくよく聞くと、弾き語りが基本スタイルという。
庭でゆるやかに弾き語れたら、どんなに幸せなことだろう。昔のわたしも、きっと喜ぶ。
それにしても、鎌倉に引っ越してから、するんするん良きほうへ進んでいく。これが”合っている”ということなのだと思う。