2024.11.24

裏山で草花を手折り、食卓の彩りに

野菜や果物、鳥や雑草図鑑をたっぷり読んで

せいろであたためたおにぎりを

夜ごはんのBGMは

夫が結婚前に意気揚々と買った

ピーターラビット全集の朗読

お風呂に椿の葉をひとひら入れたら

「はーぶてぃにする?」

今どきの子育てと、かけ離れているように思う

スマートフォンも見ない

おもちゃもそんなに必要ない

新芽のようなやわらかな感受性は

いつか、踏み潰されてしまうけれど

自然とたわむれる日々が

彼の光となって

残っていきますように

【Work】生活雑貨ブランド「マーナ」冊子編集

生活雑貨メーカー「マーナ」冊子の企画・編集・撮影、担当しています。お手紙のようなよみものを、今回は光と緑の家で撮り下ろしました。暮らしと仕事が混ざりあい、表現が生まれてゆく。

マーナは創業150年を超える生活雑貨メーカー。オウンドメディアと冊子ディレクションに関わって1年。

アイテムや人の魅力はどんな切り口なら届くか。対話を重ね、企画を立ち上げ、撮影や執筆を手がけたり、ご一緒したいクリエイターさんにお願いしたり。まさに写真と文的な、ホリスティックなお仕事です。

これからも、大切なものをちゃんと大切にしながら、気づかれずにひっそり佇むモノや人に光をあて、届けていくことを、したい。

クライアントの心に寄り添い、丁寧に対話を重ね、企画・撮影・執筆まで完結できる。WEBも紙もバランスよく。そんな私たちの形は意外とないのでは?と思ったり。

マーナの人、モノ(19年連続グッドデザイン賞受賞!)、マーナを愛用する皆さんのことを、写真と文で届けていけることを、光栄に感じてます◎

client @marna_inc
design&illustration @summit_saito
photo @naotadachi
text&edit @rurikatoku

2024.11.18

いろんなものを分かち合い、いがみ合って、10年。妊娠、出産、産後。どんどん頑なになっていったふたりに時が戻ってきた。4年ぶりに。

1泊2日、夫婦で盛岡へ。

母と父ではなく、女と男として。夫にだけは、不甲斐ない弱さもどうしようもない甘えも預けられる。そのことをすっかり忘れていた。

仕事を積み重ね、母の時間が長くなるごとに、強くなった気がしていたけれど。本当の私は、出会ったあの頃と変わらない、女の子のまま。

ちょっぴり恥ずかしいね。

でも、それでいいとも思えた。

これからはどうなっていくんだろう。大切なものはしっかり守りながら、自分たちらしい形を。もう、100%感覚で生きていけばいい。

2024.11.15

庭と絵本があれば、私たちは大丈夫。

今日も土を掘り、雑草を摘み、蕗の花を眺め。

(蕗の花が黄色だなんて、今年初めて知ったこと)

近所のくまちゃんにラムネをもらって、裏山を探検。

「おかあさん、はんげつ(半月)だよ」

半分に齧ったラムネをかざして。

わたしはわたし以上のことはできないから

わたしをやっていくしかないのだと思う。

2024.11.9

鎌倉に暮らしはじめて少し経った時、音楽をまたやりたいと思った。

20年もの年月、奏で続けてきた。ピアノ、マンドリン、コントラバス、指揮…無意識でつながり合う歓びは、音楽ではじめて知った。

できれば歌も歌いたい。やわらかく、日常と地続きに。そんな気持ちが、緩やかに繋がった。

なんとなく惹かれて山の中のギターレッスンへ。よくよく聞くと、弾き語りが基本スタイルという。

庭でゆるやかに弾き語れたら、どんなに幸せなことだろう。昔のわたしも、きっと喜ぶ。

それにしても、鎌倉に引っ越してから、するんするん良きほうへ進んでいく。これが”合っている”ということなのだと思う。