愛おしい毎日(25)

このシリーズを撮りはじめて、もう3年になる。「あ」と思った瞬間にシャッターを切ることを淡々と繰り返すだけ。日常に美しい瞬間は溢れかえっている。

【Work】SNOW SHOVELING・中村秀一さん撮影

駒沢の書店「SNOW SHOVELING」店主の中村秀一さんを撮影しました。

カルチャーのある暮らし/Live in TAMAGAWA(玉川高島屋)

独立前。お店で開かれているHRというイベントに参加し、その後もZINE FESに参加したり…とちょこちょこご縁があって。中村さんの思想に影響を受けていたりもします。

だから今回の撮影、とってもうれしかったーーー!ライターが秦レンナさんなのもうれしかったです。プライベートで好きだった人に仕事で関われるチャンスが舞い降りたりして、それが今の仕事の醍醐味の一つだなあと思います。

植物の力で、体と心を整える

──植物の力を借りて体と心を整えること。2020年一番の学びは「植物療法」。ハーブティーを飲んだり、精油(アロマ)を活用してセルフケアをすることで、健やかに朗らかに生きられるようになりました。

何だか寒気がする、何だか気分が優れない。何だか、何だか…。そんな瞬間は生きていれば誰にだって訪れると思います。病院に行くほどではないけれどちょっと不調。そんな時にやさしく寄り添ってくれるのが植物療法です。

興味を持ち始めたのは2019年。It’s me!のお客様のご自宅でハーブティーをいただいた時とてもおいしくて、撮影後その足でKINTOのポットとハーブティーを衝動買いしたのを覚えています。その後も精油のWSに足を運んだりして、少しずつハーブや精油が身近になっていました。

もともとセルフケアに興味があり、理論的にその概念を学びたいと思っていたこと、撮影やインタビューは一発勝負な部分が多く、仕事に向けて自分を整える必然性を強く感じていたこと。植物療法にたどり着いたのは偶然のようで必然にも感じています。

朝、体調に合わせてハーブティーをブレンドしたり、ハーブの調味料を作ったり、お風呂上がりに精油を使ってマッサージをしたり。私は本来すごく美意識が高いタイプでもないのですが、きちんと効果が出るし、いい香りに癒やされるので、植物をきっかけに体も心も整える日々が続いています。


植物療法の何に惹かれているのか。「結局自分」「本質的」「学びが楽しい」というところだと感じています。

①自分で自分を整えられる

今まで腰が痛くても、熱を出しても、自分の体はどこか他人事だった気がします。湿布を貼ったり薬を飲んで「どうにかする対象」という感じ。でも植物療法を学んでから、当たり前ですが「体=自分」であることを深く理解し、不調に耳を傾け、適切な対応を自分で取れるようになりました。

大きな変化は生理痛です。もともと鎮痛剤が手放せないほどでしたが、ハーブティーの飲用、精油マッサージを取り入れ始めて薬をほとんど飲まなくなりました。

心にもきちんと作用します。落ち込む日はセントジョーンズワートのハーブを、PMSの日はメリッサを。自分を自分で整えられるというのは、思った以上に深い所で自分を安心させてくれますし、日々のパフォーマンスにもいい影響を与えてくれています。

余談ですが、最近は夫が自発的にラベンダーを使って傷を治したり、腹痛の時に自分でマッサージをしていて。良いものって男女関係なく浸透していくものなんだな〜と興味深いです。

②伝統的で本質的

植物療法のはじまりはフランスで、その歴史は3000年、4000年とも言われています。そして今ある医薬品の原料の40%が植物からできているそう。実際、ヨーロッパの薬局では薬と同じようにハーブや精油が処方されていて、治療として古くから活用されています。

だから効果がきちんと出る。最初は「ハーブで本当に効くの?」「精油マッサージって効果あるの?」なんて思っていましたが、やってみると本当に効くんですよね…。たとえばラベンダーという精油。安眠はもちろん、ちょっとした吹き出物につければ翌朝には吹き出物がなくなるし、やけどなどの傷にもよく効きます。

そして用途の幅も広いのがうれしい。精油はオイルと合わせたらマッサージに使えて、塩と混ぜてバスソルトにすることもできるし、アルコールスプレーやハンドクリームを作ることだってできます。ハーブもさまざまな使い方ができます。ハーブティーとして飲む、足湯に浮かべる、アイマスクに忍ばせるなど。

③学びを深める楽しさがある

ハーブや精油ってある程度の基準や正解はあるけれど、絶対的なものがないから、深く、深く学んでいける。人によって合うハーブもあればそうでないものもあるし、ブレンドも無限大。ここまで学んだらおーわり!という感じじゃないのです。

私、正解がないものを探求するのが好きみたいで。たとえば写真も文章もある程度のセオリーはあるけど正解はありません。経験を重ねるごとに知識や知恵が増えていくから、これからずっと学びを深めていけるのもうれしいです。


では、どうやって植物療法を学んでいるか書きますね。学んでみたい方や興味がある方がいれば参考にしていただけるとうれしいです◎

はじめは「ルボアフィトテラピースクール」のプルミエコースをオンラインで受講しました。たまたま主宰の森田敦子先生に習うことができて、溢れんばかりの愛と「まずは自分を整える」というスタンスを学ばせてもらいました。

その後もルボアで学びを深めたいと思いましたが、コロナ禍でコースが開講されず、他の道を模索しました。アロマやハーブに特化した講座はたくさんありましたが、私が学びたいのは植物や自然に関わる包括的なこと。数ヶ月調べまくった先に出会ったのが「チムグスイ」です。

私の植物療法は、チムグスイの鈴木七重先生に影響を受けていると思います。フラットで、芯が強くて、朗らかで素敵な方。植物が治すのではなく自分が治していること、偏りすぎないこと、体の可能性を信じてあげること…。七重先生に教わった4ヶ月で、自分が大きく変わりました。

最近、著書『ゆるめる・温める・巡らせる』(冒頭の写真)を出版されました。分かりやすく本質的でとても素晴らしい本なので、植物療法に興味がある方はまずは読んでみるのが良いかもしれません。

講座に加え、色々と本を読み漁っています。好きなのは『パリジェンヌの薬箱』。植物療法のある暮らしinパリが紹介されていて、ページをめくるだけで憧れてしまうし、学ぶモチベーションが上がります。あと『自然のお守り薬』はハーブとアロマの知識が網羅されていて参考にしています(ページデザインが若干ごちゃごちゃしているけど…)。


学ぶほど生きる知恵が身に付いて、自分との向き合い方が研ぎ澄まされていく。必要としているハーブや精油を分かってくるから、結果、体も心も整っていく。

これからも自分のペースで植物の力を生活に取り入れたい。もっと学びを深めた暁にはいつか誰かに届けられたら…と思います。

そして何より植物療法やハーブ、アロマに携わる素敵な方々を撮影・インタビューすることで、想いを丁寧に届けたいと思っています。私自身が植物療法を学んでいるからこそ実感を持って撮ったり、書けることが必ずあると思うから。

◎今回のブログはPodcastでもお楽しみいただけます。ゆっくり聞き流ししてみてください〜!→写真と文章と、すっぴん話。

※ハーブや精油の使用にあたっては、いくつか注意事項があります。必ず信頼できる本や情報を参照の上、適切な方法でご活用ください。

【Work】のんさん撮影 

久しぶりに女優・のんさん撮影しましたー!かわいかったし、ペーパー破るというアイデアがうまく作用してよかったです(直前に思いつきました。笑)。女優さんは表現の幅が無限大で、撮っていていつも楽しいです。

写真、好評で良かったー!自分が撮った写真を「かわいい」って言ってもらえるのは本当にうれしいです。もっと女優さん撮っていきたい。

【Work】石徹白洋品店撮影、インタビュー

岐阜に石徹白という小さな集落があります。10月初旬にお邪魔して、ほぼ密着のような形で取材した記事が公開になりました。

農作業着・たつけを蘇らせた石徹白洋品店が考える、地域に根ざしたのものづくり

この地に育つ植物の色に染め、自然の恵みを纏う。服を作るという行為を根本から見つめ直し、石徹白らしいプロセスに昇華していく。それは大量生産・大量消費から遠く離れた場所にある“地に足がついた”営み。

「服を通して石徹白の文化をつなぎたい」と語る馨生里さんが考えるものづくりをゆっくり伺っています。

写真も文章もどちらも担当しています。記事が掲載されている「meguriwa」という場所もとても面白いです。メディアのようなお店のような…前向きな息吹を感じる場所。ぜひご覧いただけるとうれしいですー!

農作業着・たつけを蘇らせた石徹白洋品店が考える、地域に根ざしたのものづくり