変化をやわらかく受け止める

仕事で原稿が3本くらい同時進行していて、自分の思いを書く時間があまりなかったけれど、ふと書きたいと思ったので書いてみます。

緊急事態宣言がもうすぐ解除される。解除されたらやりたいことリストも作っていたし「ついに…!」という気持ちではあるけれど、なんだかちょっと切ない。ようやくこの生活に慣れはじめてきて、不自由ではあるけれど、前向きに楽しんできた。

毎食一緒にご飯を食べて、同じタイミングで眠る。
あまり外出はできないからこそ、小さな楽しみにキャッキャ喜ぶ。
公園に行けないならベランダじゃー!とベランダ生活を充実させる。

楽しいことも多くてこの生活に一区切りついてしまうことが正直寂しい。それでも撮影ができることはうれしいし、きちんと会ってインタビューできることは最高だけれど。

(余談:zoomでインタビューはできることはできるし、クオリティも担保できるけれど、やっぱり会って話聞きたいと思った。その人の空気感、声、香りなど言葉だけじゃないあれこれも含めて原稿書いていくから。zoomだとそこまで到達できなくて原稿作成が難しい)。

いつまでも今のままじゃいられないし、それは今に限らずいつだってそうなのだけれど、変化にすぐ対応できない性質の自分をもどかしくも感じつつ「そうだよね、そういう性格だよね、君は」と思ったりもしている。少しずつ少しずつだね。

【Work】NEXTWEEKEND連載

NEXTWEEKENDで新しい連載を担当させてもらうことになりました。タイトルは「ふたりのこと」。いろんな夫婦にお話を聞かせてもらい、正解のない夫婦の形を紐解いていく連載です。

去年、個人的に夫婦関係で色々と考えることがあったので、このお話をいただいた時うれしかったし、ご縁を感じます。

連載の冒頭にはこんな文章を書きました。

夫婦って何でしょう。異なる人生を歩んできたふたりが一本道を歩んでいくなんてロマンチックだけど、実際は日々の地道な積み重ね。ケンカしてすべて嫌になる日もあるけれどなんだかんだ一緒にいたい。そんな不思議な間柄。価値観が変わりゆく今、夫婦のあり方にも正解はないはず。大切なのはふたりの最適解を見つけ、日々アップデートしていくこと。

https://nextweekend.jp/70399/

結婚して6年、感じたことをそのまま書いています(笑)でもそういうことなんですよね、結局、最適解を見つけてアップデートしていくことが大事なのだと感じています。

初回はNEXTWEEKEND編集長の村上萌さん&都倉賢さんご夫婦です。いつも楽しそうなふたりに憧れる人も多いと思います。だからあまり綺麗事だけじゃなく、リアルな話を聞かせてもらいました。そしてそのまま書かせてもらっています。家事の分担や、夫婦のノリ、最後の下りもそのまんま。

撮影ができないという状況はあったけれど、結果的に家族で撮りあっていただいた写真はものすごく素敵で…!写真を眺めるだけでも癒やされるし、読めば役にも立つという記事になれたのかな…と思っています。

ぜひ読んでみてください。

「こまめに今を共有するから家も仕事も未来もふたりごと化できる」都倉賢・村上萌の愛しいルール

【Work】書籍『ダブルローカル』

昨月発売された書籍『ダブルローカル』で、少しだけ写真を添えさせてもらいました。この本について書こう書こう、と思っていたのに筆を執るのが遅くなってしまいました。なんだか想いが色々とあって。

この本は清澄白河の「gift_lab GALAGE」と新潟十日町市にある「山ノ家」をどちらも拠点とし、行き来するライフスタイルを送るgift_の後藤さんと池田さんが「ダブルローカルとは」と模索しながら進んだり、問い続ける様子をトークイベント形式で解き明かしたり考えたりする様子をそのまま残している本です。一瞬「?」となる感じがまさにこの本。

私は数年前(まだ公務員だった頃)、gift_lab GALAGEができた時に少しお店に行くようになり、小屋バーやそれ以外のイベントにもちょこちょこ参加していました。後藤さんと池田さんはすごく不思議な方です。不思議という言葉で形容するのも難しいくらい。開いていて閉じている、閉じていて開いている。

この本のベースとなったトークイベントにも何度か足を運びましたが、あの曖昧な空気感をどう本にするんだろう…これは編集の方はさぞ大変なのでは…と勝手に感じていました。明確な結論がないし、そもそも出そうともしていない…。

ただ、私はふたりの生き方(というとカッコつけ過ぎかな…佇まい)が好きで。すごいなあと思うんです。それはエイリアンのままであるということ。積極的に馴染もうとしてその場に行くわけではないけれど、でも自分たちのできる方法で自然とすうっと馴染んでいく。変わらぬこともあるし、変わることもある。考えて踏みとどまることもあるし、直感で進むこともある。

なんだかそういう背中を見せてくれる…先輩がいることにすごく力をもらえるのです。この本には正解は書いてないけれど、やわらかい生き様が載っている気がします。

本当にささやかな写真を添えさせてもらってます。普段、悔しいからこういうことはあまり言わないのですが、巻末の林雅之さんの写真がものすごく良かったです…!!!ぜひ書店で、と積極的に言えない今が切ないのですが、下記からお取り寄せし、読んでみてください。

お金ってたくさん稼いだ方が良いの?

「お金ってそんなに稼いだ方が良いのかな?」という気持ちが去年からずっとあった。2019年の売上はざっくり500万円、月換算で約40万。過去2年と比較すると一番高くて、その分撮影も執筆もたくさんした。

だけど、どこかで自分が疲弊していくような…擦り切れていく感覚があって。2020年の頭、税理士さんに「今年は去年ほど稼がないようにしたいです」と話したのを覚えている。

でも本当にそれで良いの?売上は上げた方が良いんじゃない?だってお金を稼いでいた方がカッコいいし、なんかいいじゃん。そんなもやっとした気持ちを抱えていた。

今日『ほどよい量をつくる』(甲斐かおり著)を読んだ。コロナウイルスのことがあって「売上を上げる続けるって本当に正解なのかな?」とまた思い始めて、Amazonでポチった。

そこには私と同じような気持ちを抱えて、お金だけを目標にしていない企業や個人の取り組みが紹介されていた。生産量を減らしブランド価値を高めることで価格を上乗せした結果、心地よい売上を達成している作り手、や、商品の届け方を変えて今までにない層の方から支持されているブランドなどの事例がたくさん載っていた。たとえば京都の佰食屋、パンと日用品の店わざわざ、Minimalなど。

なんか、もう本当にそうなんだと思った。自分の気持ちを代弁してかつ行動している先人の皆さんに「ありがとう…!」とハグしたくなった…。売上を目的としている企業も大事(そりゃ当たり前)。でも私個人が売上右肩上がりを目指し続ける必要はないんじゃないかって。

それは仕事をしないとか、ギャランティーが安くていい、成長しなくていい、とかそういうことではない。私はきちんと仕事をしていたいし、ビジネスの対価はちゃんといただきたい(本当に精一杯撮影したり執筆したりしているからその対価がもらえないのはありえないぜ!)。新しい仕事や表現にもチャレンジしていきたい。

でもこれから1,000万円稼ぎたいか?と聞かれると首を傾げてしまう(気持ちが変わりやすい方なので来年は稼ぎたいと思っているかもしれないけれど…)。

数少ない知り合いのカメラマンは生活を犠牲にして仕事に邁進している人も多くて、そういう人に影響されてきたけど、やっぱり仕事に追われて生活がおざなりになるのは嫌だし、休みはちゃんと休みたい。一つひとつの仕事に心を込めてご一緒したいから、大量の仕事は受けられない。誰のために撮っているか書いているか分からない仕事はできない。

お金稼いでるなんてかっこいい!忙しそうで売れっ子でかっこいい!と思われたい気持ちがなくなったわけではないけれど、そこだけじゃない価値があると思う。

・心地良いと思う金額を稼ぐ(それは生活とともに毎年見直していく)。
・心地よいと思えるクライアントと仕事をする。

売上だけを目標にしないというのは分かりやすい数字に頼らないということ。だから自分でやりがいを生み出す必要はあるし「生活も仕事も大事に」なんて実際はものすごく大変だということは現在進行系で痛感しているので、そこも工夫が大事。

フリーランス4年目のわたしは、心地よさを自分の一つの軸にしよう。そう決めたらすごく楽になりました。