写真詩集「prism」発行のお知らせ

3年ぶりに新作を出版することになりました。

今回は言葉と写真のお守り本です。

暮らしのこと、愛のこと、自己受容や心地よく生きる三原則のこと。

悩みながらも前へ進む日々から生まれた言葉と写真を一冊にまとめました。

眠れない夜に、月夜の下でそっと開く…そんな存在になれたらうれしいです。大切な人への贈り物としてもぜひ。

表紙は一つひとつ光をほどこします、すべて一点ものです。


表現に自信を持てない日々を経て、さまざまなご縁やタイミングが重なり、自然の流れで軽やかに出版を決めました。

そんなお話もまたできたらと思っています。

予約販売も受け付けています。オンラインストア限定特典もありますので、遠方の方はぜひ。

写真詩集「prism」

またお取り扱いいただけるブランド、お店の方がいましたら、気軽にこちらからご連絡くださいませ。

【Work】セルフケアお仕事一覧

📍セルフケアにまつわるお仕事
・天然生活WEB「鎌倉山からのセルフケア便り」(撮影・執筆)
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17768459
・植物療法インタビュー連載「扉をあけたら」(企画・撮影・執筆)
https://chimugusui.com/journal/
・「Life is a Picnic Magazine」(撮影・執筆)
https://www.instagram.com/p/DMbgg7MzCGI/?hl=ja
・cocuriで叶える、あたためセルフケア習慣(企画・撮影・執筆)
https://marna.jp/features/cocuri_warming/
・私サイズの人生を進むジャーナリング術(登壇)
https://kncskillup2.peatix.com/view

📍メディア出演
・(書籍)心と暮らしが自然と整う 「やらなきゃ思考」に縛られない私の新習慣
https://tkj.jp/book/?cd=TD071774
・(YouTube)3つの「小さな朝習慣」。慌ただしい毎日を自然の力で穏やかにスタート
https://m.youtube.com/watch?v=2XAFTaHeTKw
・(Web)セルフケアを通して感じた、心と体の変化とは
https://yogajournal.jp/26605
・(Web)七緒さんが考える、セルフケアと理想の暮らし
https://yogajournal.jp/26606

日々の粒子10

6/6
ビワの実が収穫シーズン。100個くらいあるかなあ。冷やして食べよう、うれしいな。だって去年は2個だった。左隣のティーツリーも花を咲かせた。ふわふわの白。このティーツリーは私が初めて植えた樹木。思い入れもひとしお。朝から由比ヶ浜へ。足を水に浸すだけで、溶けてゆく。

「蛍を見にいきたい!」と息子。それじゃあと広町緑地へ。自転車置き場でロコなお姉さんと出会い、なぜか一緒に案内してもらうことに。森の奥へと進むと、たくさんの光たち。小学生の家族に優しくしてもらって、なんだかみんなで大きな家族のよう。息子はさっき出会ったばかりのお兄ちゃんたちと手を繋ぎ、蛍をつかまえては、空へ飛ばす。この町で私はいつも呼吸が深くなる。

キリギリスの音色、カエルの合唱、どじょうにおたまじゃくし。鎌倉に越してきたことを深く感謝した。

6/8
空気の香りが深緑。梅雨がもうすぐやってくる。庭のミニトマトが実って2人で食べた。かぶりついて、体の奥から漲る何か。それは自らの庭で作物が実るというプリミティブな喜び。夕方、空気が、白。

6/9
乾き切らない洗濯物を、庭の木々に干す。昔の洗濯はこうだったよね、と思う。朝、子どもの着替えを手伝っていたら、お隣さんの家にキツツキ。

6/10
昼から友人に会うため、庭のあじさいを水揚げする。花を贈ることも本当に日課になった。白、ピンク、紫のあじさい。6月が一番、庭が美しい。梅雨入り。雨に身を浸す。光と緑の家に来て、雨が嫌じゃなくなった。

「お母さん、本を作ってみようと思うの、どう思う?怖いけど、やってみたいと思ったの」「いいと思う。手伝ってもいいよ」「じゃあ何か手伝ってね!」「いいよ!」子どもが私の道を照らしてくれる。

6/11
帰り道、雲の陰から満月。「月明かり」を実感したのも鎌倉が初めて。

日々の粒子9

5/24
朝から庭仕事。ジューンベリーに実がひとつ実った。グミの実をもぎってジャムにしよう。そしてお隣さんから梅をおすそわけ!やったー!なんと5kg。いつもお世話になってるファミサポさんにおすそ分け。最近、庭の恵みをおすそ分けばかり。これは植物のあり方だと思う。そして5月は実の季節。昼ごはんを食べて庭でコーヒー。子供の秘密基地を作る。モンキチョウと追いかけっこ。

5/25
針のように降り注ぐ霧雨。雨が鬱陶しくなくなったのは、庭を始めてから。だって自然の恵みだもの。紫陽花の先が色に染まってゆく。少しずつ少しずつ。

5/26
梅をファミサポさんにおすそ分けし、お礼におくらの苗をいただいた。植物の物々交換が鎌倉では当たり前に行われていて、愉快で笑ってしまう。私たちは植物の生存戦略の手のひらの上。

5/27
残った梅は鎌倉・香菜軒のみのりさんへ。お礼にマーマレードのジャムをいただいた。もう一人のファミサポさんにも梅を渡したら、麹と玄米おにぎりをいただいた。

5/28
お昼どき、いつもの鳩がパートナーを連れてやってきた。紫陽花が右は白、真ん中は桜、左は紫。ジューンベリーの実をもいでは口へ放り込む。枇杷の実がもう、すぐ。そしてまたお隣さんから梅の追加便!「上の方は取り切れないし、鳥にあげようかな」と言ってて、まさに鎌倉。

6/2
今日も朝ごはんの前にお庭へ。息子は虫を捕まえ、私はハーブウォーター。紫陽花が満開。白で楚々。なんて美しいの。去年は1〜2輪だったけど、今年はたくさん。手をかけたら植物はちゃんと応えてくれる。ビワの実ができすぎて枝がしなっていたため、少し量を減らした。

6/4
鎌倉は小さな山だらけ。町と町を行き来するには、トンネルを通る必要があり、自転車で駆け抜けると、空気が深くて冷たい。それが昔住んでいた神戸の山間の町のにおいとそっくりで、大好き。

6/5
「おかあさんのベルトのかなぐのおと、コオロギみたいだね」と息子が言った。

日々の粒子8

5/17
神戸に住む祖母が鎌倉に遊びに来てくれた。86歳の今も「庭が生きがい」と話す祖母。庭の右側に生えてきたけど、正体が分からなかった植物はクリスマスローズでは?と。蒔いた記憶はないから、どこかから種が不時着したのかな。

5/18
息子と梅の収穫。私が枝ごと剪定して、息子がもぎって。前は梅を買うために何千円とお金を払っていたのに、庭で採れるなんてこれ以上の贅沢はないなあと思う。シナモンやクローブなども入れて粗糖に漬ける。今年はその全部を息子と共にできたこともうれしい。いつまで一緒にできるかなあ。空気が梅雨の香り。

5/19
家の裏山に自生する桑の実をぽいっ!甘酸っぱくておいしい。初夏は最高の季節。空気が深い緑。庭にガビチョウ。果実が実る時は、鳥が遊びに来る。去年、植えた青紫蘇の種がこぼれて、芽が勝手に出てきた。

5/20
青紫蘇の芽が庭の反対側にもわさわさ!植物の生存戦略に日々おののいている。今日も桑の実をぽいっ。鼻先をくすぐるスイカズラの甘い香りとともに。保育園の帰り道、見知らぬ親子のザリガニ釣りに混ぜてもらう。人と自然との境界線がゆるやかな鎌倉。

5/21
朝、麗しい鳴き声が聞こえたと思ったらガビチョウ。名前のインパクトが強い。鎌倉山の前でリス、雨戸の戸袋からイソヒヨドリがこんにちは。

5/23
日に日に枇杷の実が大きくなり、枝がしなるほど。サルスベリの穂先がピンク、紫陽花の蕾に色が見え隠れ。きゅうりの花が咲き、ミニトマトの実は赤づきはじめている。四季のうつろいを淡々と記録する。すべては移り変わり、朽ちて、また芽吹いていく。自然のリズムにふれ、心がゆるやかになっていく。