長島有里枝 写真展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」そして写真新世紀。

東京都写真美術館へ行ってきました。まずは長島有里枝さんの写真展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」に。やっぱり私はインティマシーなものがすごく好きで、特に彼から旦那さんへそして父になっていくnot sixという作品に惹かれた。ギャラリートーク(という展示を企画した学芸員が展示を案内してくれるもの)に参加して、すごーーく作品の想いにふれられて良い機会になったので、来年2月9日〜14日に表参道ROCKETで開催する自分の写真展でも絶対やろうと思った。写真ってただ見ているだけだとよくわからないけど、作家の意図や背景を知ることで更に面白くなるから。

そしてその後「写真新世紀展2017グランプリ選出公開審査会」へ。写真への向き合い方、想いが聞けて良かったし、参加者が二極化している感じがした。フィルムが好きな人とアート寄りの人と。

写真集と写真展を作り上げる中で、写真家としての在り方について考えることが多くなった。フォトグラファー/ライターとして独立し想像以上に良いペースで仕事をしてきたけど、写真家としてどうなのかを問われると答えに窮する。写真家として名乗ることすら抵抗を覚える。今の私の存在価値は”文章を書ける”という付加価値に頼っている部分が多く、写真の強さが足りない気がして。やっぱり写真を撮ることが好きだし負けたくないし嫉妬ばかりしている。写真というバケモノと真摯に向き合いたい。写真家と胸を張って口にできるようになりたい。ということで来年写真新世紀応募して賞を取りたいと思った。依頼されて撮る写真だけでなく自分の中から湧き上がる切実な写真を。