ライターの一田憲子さんに取材してもらった。
→vol.1「何者かになりたい!」という気持ちが人一倍強かった
昨夏、名前と肩書を変えて、ようやく自分とズレがなくなった一方、何ができるか伝わりづらいのと、想いが強いあまり伝えきれないもどかしさを感じていた。
誰かに取材してもらうことで「写真と文・七緒」を浮かび上がらせられれば…。そんなことを考えていた矢先、一田さんが取材し記事にしてくれるというお知らせを目にした。
瞬間、ご連絡した。一田さんは8年前に著書を読んでから、ずっと追いかけている方。暮らしのままならなさも届けてくれる姿に共感しっぱなしで、私が大事にしている影の部分もすくい上げてもらえるのでは、と。
半年間、一田さんに取材してもらった中で、気づいたことがある。それは弱さも個性になるということ。
写真を志してから、基本的に誰かに師事せず仕事してきた。だからか、なめられたくない、第一線で活躍している人に見られたい、肩の力をぎゅんぎゅんに入れながら過ごしてきた。力が入っているからこそ努力できた部分も、多分にある。
でも、本当は強くない。仕事が少ない時期は夫に弱音をこぼすし、大事な撮影前はおなかが痛くなったりする。そんなよわよわを今回ありのまま話してみたら、たくさんの方から共感や応援の声をいただいた。
記事は全3回。最後に書いてくださった言葉が花束のようだった。
これからも、七緒さんは出会った人と自分をリンクさせ、
外の音、内の香
時に揺れて、時に迷い、自分を変換し続けていくんだろうなあと思います。
そうやって「自分を変える」という力こそが、
七緒さんの才能なんだと思いました。
数年前に比べると、自己顕示欲や承認欲求はとんと薄まった。だからといって「もう達観してます。迷いません」ということではない。葛藤を抱えていることはあるし、これからも挫折したり、もがくだろう。
でもそのゆらぎも迷いも表現になっていく、と背中を押してもらった気持ちです。全3回の奮闘記、読んでもらえるとうれしいです。vol.1はこちらから。