きっと自分の糧となり、実る旅

年に数回、日常から切り離される時間が必要だなぁと思う。東京で仕事している人って大抵そうだと思うけれど、本当に毎日忙しいんですよね。。ありがたいことだけれど、視野が狭くなって、どうでもいいことに悩んだり、モヤモヤしたり、嫉妬したり…。仕事で出会う人・家族・SNSに出てくる人がすべてだと思ってしまう。小さなスマートフォンの画面が世界のすべてだと思ってしまう。怖い、怖すぎる。そういうのをパーッと昇華できるのが旅。私にとっては日々の仕事のクオリティを上げるためになくてはならないものです。目にするもの、感動するものをインプットすることで、アウトプット(=仕事)が良いものになると信じていて、でも日本で、東京で同じものを見て、インプットしていても抜きん出せない。いや、抜きん出られる人もいると思うんだけれど、私はそういうタイプではない。

だから旅に出る。時間だって限られているし、お金だってかかるけれど、それでも旅に出る。旅に出て、自分の目で見て、経験して、失敗して、感動して。その積み重ねでより濃いアウトプットを生み出していきたい。異国の地で一人になるという経験も本当に大切。何者でもない自分を発見し「じゃあ、何をしたいんだろう?」と改めて考えるいい機会になる。

本当にアメリカは大きいなぁと思ったし、規模感が日本のそれとは比べ物にならなかった。建築も人も食べ物もイベントも全部。あと日本で素敵な雰囲気だなと思うカフェや雑貨屋さんってたくさんあるけれど、アメリカ、パリ、イタリアなどの影響をかなり受けていることに気づいた。何だか切ない…。いいと思っていたお店はオリジナルじゃなくて、海外のオマージュか…。それは悪いことでは全くないし、きっと海外のものをベースにして、日本人オーナーの「らしさ」が加えられて、オリジナルになっていることは理解できるんだけど。

私も写真を撮る時、海外で撮られた写真を参考にしたりするし、この世の中で限りなくオリジナルなものって正直ないのかもしれないけれど…せっかく日本人なんだから「パリジェンヌみたいになる」とか「ニューヨーカーみたいになる」のではなく、日本人として日本の美しさみたいなものを追求できると良いのかなあ、と思ったり。それが何なのかはまだ分からないけれど。

今回のニューヨーク旅行が何につながるかなんて分からない。でもきっと自分の糧となり、いつか実る日が来ると思う。

もちろん写真もたくさん撮ってきました。”alien”としてのニューヨークをフィルムで撮ってきましたよ〜!秋田も光にあふれているって思ったけれど、ニューヨークも毎日晴れて、光にあふれていた。私が行く場所は光にあふれるのだろうか?(なんて、偉そうなことをすみません)光のとらえかたをよく褒められるけれど「よし!光をとらえるぞ〜〜!」なんて意識はしていなくて、ふと目をやった先に光があってシャッター切っているだけ。光にあふれ、人々は楽しそうで、いい街だったな。またきっと戻ってくると思う。さて次はどこへ行こう?