個性は自然と立ちあらわれる

今年の春、自分の文章に向き合いたい気持ちが沸き上がってきた。

よく「文章はどこで学びましたか?」と聞かれる。「編集者時代、小さな出版社に勤めていたので(ライターさんに頼む余裕がなく)自分でよく書いていたんです。あとベテランの編集者さんに基礎を叩き込まれました」と答える。

これは実は100%正解ではない。編集者時代の経験は土台になっているとはいえ、当時、消防士向け雑誌を作っており、トーンや内容は今書いている文章とだいぶ違う。

フリーランスになり、執筆も求められるようになり、いろんな書体を取り入れながら、自分らしい文章を模索してきた。でもちゃんと向き合う機会が意外と少なく、私の文章の個性って何だろう?と知りたくなった。

そんな時見つけたのが、青山ゆみこさんの「あなたの文章を読みます」講座。課題文を提出し、添削してもらえる。その添削が、なんか、すごい、らしい。今春、申し込んで、やりとりがスタートして執筆。1ヶ月前にフィードバックをもらい終了した(講座内容が気になる方は調べてみてね)。

フィードバックを受けて気づいたこと。それは…個性は自分の内側にすでに存在しているということ。文章に対するフィードバックを分析したところ、こんな感じ。

・場に対する安心感を作っている
・展開のリズム感がある
・抑制気味、だけど熱を帯びている
・多面的な視点がある

…写真を撮る時考えていることや生き方と同じだった。

私自身、不安になることが超苦手で、読者や撮影させてもらう人、一緒に過ごす人に対して安心してほしいと願っている。真面目一辺倒はつまらない、いい意味で想定を裏切りたい。ガツガツ自己主張は苦手。でも情熱はある。そして多面性。

個性って探すものじゃなく、自然と立ちあらわれてくるんだ。

だとしたら、無理にこうしようとか、無理にああしようとか、あんまり考えすぎず、書きたいことを、書きたいように、書けばいい。写真だって、暮らしだって、何だって。自分が自分であればいいんだ。

▼講座で書いた文章はこちらから読めます。
13年来の推しメンを、私は毎月撮り続けている